G1・13勝を挙げた名牝ゼニヤッタ(Zenyatta、牝19)が繁殖牝馬を引退することがわかった。現地時間12日、米競馬メディア『BloodHorse』が報じている。

 ゼニヤッタは父Street Cry、母Vertigineux、母の父Kris S.という血統。半姉Balanceはサンタアニタオークス(米G1)などG1を3勝している。

 同馬の生涯成績は20戦19勝(うち2着1回)という驚異的な成績で、2010年にアメリカ年度代表馬に輝いた。牝馬として史上初めてBCクラシックを制し、アメリカ競馬の殿堂にもノミネート。逃げ・先行からの押し切りが主体の同国の競馬界において、道中後方から直線で大外に進路を取るレース運びを特徴とした。

 現役引退後はアメリカ・レーンズエンドファームにて繁殖牝馬として繋養。競走登録された産駒はこれまで4頭で2頭が未出走、2頭が未勝利だった。今年6月に出産した父War Frontの牝馬が最後の産駒となり、今後は功労馬として同ファームで余生を送る予定。