コリアンダービーを制したキム・ヘソン騎手(撮影:浅野靖典)

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 6月11日(日)に韓国・ソウル競馬公園で行われた第26回コリアンダービー(韓国G1・1着賞金5億5000万ウォン=約5900万円)は、釜山慶南競馬場所属で単勝9番人気の伏兵、グローバルヒット(牡3・バン・ドンソク厩舎)が好位追走から残り250m付近で先頭に立って押し切った。

 グローバルヒットは父トゥオナーアンドサーブ(その父バーナーディーニ)で母がタミーズビクトレス(母の父ヤンキービクター)という血統で、通算成績は6戦3勝。初めての重賞出走だった2走前の慶南新聞杯は9頭立ての8着に敗れたが、続く一般戦を勝利して大一番も勝利。手綱を取ったキム・ヘソン騎手は、女性騎手によるコリアンダービー史上初の優勝となった。

 今年のコリアンダービーは3歳三冠の初戦、KRAカップマイル(釜山慶南競馬場1600m)を含む9戦7勝の大本命馬、ベテルグースが回避。出走した16頭のうち12頭が単勝40倍未満という大混戦だったが、最後までインコースを回ったグローバルヒットが大金星。キム騎手は2017年のコリアンオークス以来となる重賞2勝目を挙げた。