現地時間10日、アメリカのベルモントパーク競馬場で行われたベルモントステークス(3歳・米G1・ダ2400m)は、馬群の内で脚を溜めたJ.カステリャーノ騎手騎乗の5番人気アルカンジェロ(Arcangelo、牡3、米・J.アントヌッチ厩舎)が内ラチ沿いからしぶとく脚を伸ばし、後方から鋭く追ってきたフォルテ(Forte、牡3、米・T.プレッチャー厩舎)に1.1/2馬身差を付けて優勝した。勝ちタイムは2分29秒23(良)。

 勝ったアルカンジェロは父Arrogate、母Modeling、母の父Tapitという血統。近親に13年のハリウッドスターレットS(米G1)を制したStreamingやJRA所属の現役馬ワインワインレッドなどがいる。昨年12月にガルフストリームパークの未勝利戦でデビューし、今年3月に初勝利。続くピーターパンS(G3)で重賞初制覇を飾ると、勢いそのままに米三冠最終戦を制した。通算成績は5戦3勝。

 管理するジェナ・アントヌッチ師は女性調教師として史上初の制覇。ゴールした瞬間は涙を流しながら興奮した様子で、管理馬の勝利を喜んだ。