宝塚記念に向け調整が進められるヴェラアズール(写真奥、撮影:井内利彰)

写真拡大

 前走ドバイWCでは13着に終わったヴェラアズール(栗東・渡辺薫彦厩舎)。前走後は宝塚記念(6月25日・阪神芝2200m)を目標に調整されており、今朝7日はレースに向けた2週前追い切りを行っている。

 2回目のハローが終了した時間帯のCWへパトリオットラン、ピエナパイロとともに入場。ただ、1コーナーへの入りは2頭が併せて大きく前に行き、その差は向正面に入ったところで6秒前後はあったと思われる。

 それだけに、きっと単走だと思って注視していたが、6F標識を過ぎるあたりで行きそうになるところを騎乗していた渡辺薫彦調教師がしっかり我慢させて速くなりすぎないような追走。それでもじわじわと前との差を詰めていき、3コーナーに入ったところで、これは追いつくかも、というところまで迫ってきた。

 4コーナーで内を回ったとはいえ、物凄い差をしっかりと追いついて、最後は内から僅かに出たか、先着という体勢でフィニッシュ。時計は6F78.6-5F63.4-4F49.3-3F36.3-2F23.4-1F11.7秒。最後の直線は同じラップになったが、道中きれいに加速していくラップ。これはジャパンCを勝った中間の追い切りでも見せていた動きなだけに、海外遠征の影響もなく、非常に良い状態に上がってきたのではないだろうか。

(取材・文:井内利彰)