シンガポール競馬が24年10月で廃止に かつてコスモバルクなどがレースに参戦
約180年の歴史を持つシンガポール競馬が、24年10月をもって廃止する方向であることがわかった。5日、豪競馬メディア『Racing.com』をはじめとする海外の複数メディアが報じている。
2000年にはシンガポール航空インターナショナルC、01年にはクリスフライヤーインターナショナルスプリントという2つの国際G1がスタート。前者は日本とも関わりが深く、06年にコスモバルク、07年にはシャドウゲイトが制している。
また、世界的名手として知られるJ.モレイラ騎手がブレークしたのもシンガポールだった。同騎手は09年に当地へ移籍。初年度から116勝を挙げて年間最多勝記録を塗り替えると、13年まで4年連続でリーディングを獲得した。
しかし、10年に島内にてカジノがオープンしたことで競争となり、15年には先に挙げた2つの国際G1が廃止。さらに世界的な新型コロナウイルスの流行も重なり、近年は規模縮小が続いていた。
報道によると、今後は海外競馬へのベッティングのみが継続する見込み。