本社事務所が入居していたビル

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 (株)八ヶ岳モールマネージメント(TDB企業コード:986205770、資本金9000万円、東京都千代田区西神田3-8-1、代表藤井弘毅氏)は、6月1日付で事業を停止し、事後処理を布施知章弁護士(東京都渋谷区渋谷4-5-6、弁護士法人空と海そらうみ法律事務所、電話03-6451-1596)ほか3名に一任、自己破産申請の準備に入った。

 当社は、山梨県の小淵沢町(現・北杜市)の出資を得て、2000年(平成12年)10月に設立された。2001年に「八ヶ岳小淵沢リゾートアウトレット」(現・「八ヶ岳リゾートアウトレット」)をオープン。その後、2006年には茨城県内に「大洗リゾートアウトレット」をオープンし、ピークとなる2007年6月期には年収入高約18億2600万円を計上していた。大洗の施設は、同地を舞台としたアニメ「ガールズ&パンツァー」の関連グッズを販売するギャラリーの反響もあり、2009年には増床するなど一定の知名度を誇っていた。

 しかし、東日本大震災の影響で大洗の施設が被災。東京電力からの賠償金で採算を維持していたが、2017年6月期の年収入高は約11億6300万円に減少。最終赤字に落ち込み、大洗の施設は同年7月に閉鎖し、別会社へ売却していた。その後も、東京電力グループからの補償を求めた訴訟も棄却されるなど事業環境が回復しないなか、近年は新型コロナウイルス感染拡大の影響から、2022年6月期の年収入高は約2億3600万円に落ち込んでいた。この間、コロナ関連融資等で繰り回していたものの、財務面は大幅な債務超過に陥っていたなかで資金調達余力も限界となり、今回の事態となった。

 負債は、債権者約150名に対し約15億円。