引き出しの中のものを、出し入れしやすくしまいましょう。引き出し内をボックスや仕切りで使いやすく、また、しまうものを「テーマ」決めて絞るのがコツです。日刊住まいライターが実践していることを紹介します。部屋を散らかすものを、ただ引き出しに突っ込んでいる状態の人は、ぜひ参考に。

まずは不用品のあぶり出しからスタート

片づけをするとき、不用品の見直しは避けては通れません。筆者が「いる」か「いらない」か迷ったときは、最後にいつ使ったかを思い出すことにしています。

最後の使用から時間がたっていて、再度購入しても無理のないアイテムであれば、思いきって処分することにしています。

 

引き出しごとにわかりやすい「テーマ」をつくる

そうして、必要なものだけに絞り込めたら、次は使いやすい場所にしまっていきます。ここでよくあるのが、引き出しにいろんなものを詰め込みすぎてしまうこと。

結局、引き出しがあきにくく、中に入れているものが見えにくくなり、なにが入っているかわからなくなる「負のループ」が発生してしまいます。

ツメ切り、コスメ、電気ケーブルなど、もともと部屋に散らばっていたものを、雑多に入れて引き出しを閉めただけでは、部屋はきれいに見えても、片づいたとは言えません。そこで筆者は、引き出しごとにテーマを決めて、引き出しスペースに余裕を残して収納することを心掛けています。

これなら、探すときにも「ここの引き出しにある」と予想がつきます。

1つの引き出しにしまうもののテーマは、筆者の場合、多くても2つまでに。たとえばツメ切りや耳かきなどのお手入れグッズと、絆創膏や常備薬など、似たテーマのものでまとめます。

さらに、ラベリングしていっそうわかりやすく。家族がひと目で把握できるように気をつけています。

 

お気に入りのケースで取り出しやすくまとめる

小さくて行方不明になりやすいアイテムや、グルーピングしておきたいものは、ケースの中にまとめて収納しています。

コスパを考えて100均アイテムを使うこともありますが、好きなブランドのケースをそろえると、中に入れるものをきれいにしておこうという気持ちになる筆者。お気に入りを購入して「きれい」を保つ手助けをしてもらいます。

筆者の場合、たとえばカトラリー収納には、イケアのBROGRUNDを使っています。

 

●100均や無印良品の仕切りをうまく使う

立てて収納した方が使いやすいものは、100均や無印良品で購入したアイテムで仕切っています。素材がクリアだと、中が透けてみえるので便利だなと感じます。写真ではハンカチやポケットティッシュを立てて収納。

外出時にぱっと持って行くもの、というようなテーマでものをまとめています。

 

●フタつきの収納ケースは不便なことも

余談ですが、収納ケースを入れて使う場合、フタつきのものは不便なことも多いです。見た目はきれいにそろいますが、ものを取り出すときにフタをあける手間が加わるので面倒。

ものを詰めすぎてフタが浮いて不格好になることもあるので、わが家ではフタのないものを購入するか、あってもフタをはずして使っていることがほとんどです。

引き出しをあけて、そのままサッと取り出せる収納を整えておくと、生活がぐんとしやすくなると感じています。

お気に入りを少し持つクセをつける

たくさんものがあればあるほど、当然収納は難しくなり、ごちゃごちゃするようになります。生活するなかで「お気に入り」を見つけるクセをつけ、「お気に入り」しか持たない、つまり、少ないお気に入りを適量持つだけの生活にすると、片づけがラクになります。

そして、片づいてくると不思議と持ちものの全体像が見えてきて、アイテムの色やテイストをそろえたくなるように。こうなると、引き出しにしまったときに、統一感が出てきます。

すると、引き出しをあけたときのスッキリ感がさらに増してきて…と好ましいループが生まれることが、筆者にはよくあります。

 

家族にもわかりやすい収納を心がける

わが家では家事をシェアしていますが、やっぱり細かいところは筆者がすることが多いです。めったに使わない調理器具の片づけだと、夫はふくまではしたものの、そのあとはレンジの上に放置…なんてことがよくあります。

その一方で、よく使うお皿なら、筆者がなにも言わずとも、洗う作業から収納まで、夫はしっかりしてくれます。つまり、「片づける場所を知っているものは、自分でしまってくれる」ということ。

場所さえ把握していれば片づけてくれるので、できるだけわかりやすくものの場所を決めたり、共有するのが大切です。そのためにも、引き出しは詰め込みすぎず、どこになにがあるかわかりやすいようにしておくことが、片づく家のコツだと思います。