冶金工が大幅高で3日続伸、上限4.5%の自社株買いとPBR1倍超への姿勢評価

写真拡大

 日本冶金工業<5480.T>が大幅高で3日続伸した。9日の取引終了後、23年3月期の連結決算とともに、取得総数66万6000株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.5%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。あわせて中期経営計画も公表。総還元性向を25年度に35%(22年度見込みは25.3%)に引き上げる方針を示した。PBR(株価純資産倍率)を1倍以上の水準にすべく努めていくとしており、これらを好感した買いが集まったようだ。

 同社は24年3月期の業績予想も開示し、売上高は前期比3.3%増の2060億円、最終利益は同34.0%減の130億円を見込む。中期計画では川崎製造所における高機能材の増産対応や、カーボンニュートラル関連の戦略投資を中心に、年100億円規模の設備投資を継続する計画も示した。中期的な視点で時価総額1000億円超をターゲットに、財務基盤の強化と収益力向上を図るとしている。

出所:MINKABU PRESS