伊藤涼太郎が大ブレイク!岡山・作陽高校出身で「J1で爪痕を残した」4名の選手

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明治安田生命J1リーグ、2・3月の月間最優秀選手に、アルビレックス新潟の伊藤涼太郎が選出された。

今シーズンのJリーグにおいて、序盤戦最大のサプライズとなっている25歳の攻撃的MF。

昨年、新潟へ加入した当初は本間至恩や高木善朗の控えだったが、本間が夏に欧州へ移籍。高木も終盤戦を前に膝の負傷で離脱すると、代役以上のプレーを披露して新潟のJ2優勝に大きく貢献した。

J1でのプレーは浦和レッズに在籍していた2021シーズン以来。当時はわずか1試合の出場とどまったが、今季の新潟では大車輪の活躍ぶりを見せている。

9試合で5ゴールという記録以上に、記憶に残るプレーを連発。日本代表への待望論が巻き起こるほどだ。

第8節のアビスパ福岡戦では、2点を追う展開からハットトリックを決めてチームを逆転勝利に導いた。この勢いがどこまで続くのか注目される。

伊藤は大阪府大阪市の出身。セレッソ大阪U-15に在籍していたが、U-18に昇格できなかったため高校は越境して岡山県の作陽高校に進学した。

作陽は何人ものJリーガーを輩出した強豪として知られており、J1出場経験があるのは伊藤を含め6名。その中でも、爪痕を残したと言える伊藤以外の3選手を紹介する。

青山敏弘

1986年2月22日生まれ(37歳)

まずは、作陽と言えばこの選手!2015年のJリーグMVP、青山敏弘だ。

高校時代の2002年、選手権の岡山県予選決勝で決めたゴールが「幻のゴール」となり涙をのんだ、岡山県倉敷市のMF。

しかし、プロとなったサンフレッチェ広島で中心選手として活躍し、森保一監督とともに2012年、2013年、そして2015年と3度のリーグ優勝を成し遂げた。

2014年には作陽出身として初のワールドカップにも出場。37歳となった今も広島でプレーしており、このまま"ワン・クラブ・マン”としてのキャリアを送りそうだ。

櫻内渚

1989年8月11日生まれ(33歳)

櫻内渚は大阪府八尾市出身のDF。

5歳上の兄を追うように作陽へ進学し、高校時代は身体能力に優れたセンターバックとして活躍。2年次に出場した選手権ではFWとしてもプレーした。

関西大学時代には2011年のユニバーシアードで優勝メンバーとなり、2012年にジュビロ磐田でプロ入り。9年にわたりチームと苦楽をともにした。

2021年から2年間はヴィッセル神戸に所属。今季加入したFC今治では開幕前にアキレス腱断裂の重傷を負い、現在復帰に向けてリハビリに励んでいる。

山本義道

1995年7月25日生まれ(27歳)

最後は、福岡県北九州市出身の山本義道。名前は義道と書いて「のりみち」と読む。

高校から越境で作陽に入り、びわこ成蹊スポーツ大学へ進学。2018年にツエーゲン金沢でプロ入りを果たした。

2年目にJ2で40試合に出場すると、翌年、横浜F・マリノスへ完全移籍。しかし出場機会を得ることはできず、8月に現在も所属するジュビロ磐田へ加わった。

その磐田でJ1昇格に貢献し、昨季J1では21試合に出場。北海道コンサドーレ札幌戦では待望のJ1初ゴールを決めている。

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なお、J1出場自体はこの4選手以外にも、古邊考功(1970年12月9日生まれ)がFC東京で、河面旺成(1994年5月3日生まれ)が大宮アルディージャと現在所属する名古屋グランパスでそれぞれ記録している。