大谷翔平に「謝罪した」 不正投球疑った球審の反応に米メディア注目「喜びと安堵に満ちていた」
ピッチコムの位置を知らずに大谷に歩み寄った球審
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)の本拠地ナショナルズ戦で7回1安打無得点の内容で今季2勝目を挙げた。5回には粘着物質チェックを受けた際に球審が不正投球を疑う場面があり、すぐに球審の勘違いだと分かって笑いが生まれたが、このシーンに米メディアも注目。「鼻をへし折った」「喜びと安堵に満ちていた」などと球審にフォーカスした形で報じている。
一瞬走った緊張が一気にほどけた。5回を0点で抑えベンチへ戻る大谷に歩み寄った球審。左腕の袖口に目線を向け、何か声をかけた。大谷は腕を広げて見せると、そこに仕込まれていたのは、捕手とのサイン交換のために無線使用するピッチコム。これに気づいた球審は驚いたように口を開けて納得すると、大谷と笑い合った。
大谷が何度も左腕を触っていたことで粘着物質の使用を疑われたシーン。試合後、ネビン監督が「ピッチコムがどこにあるのか分からなかった。それで審判は袖をチェックしたようだ」と球審の勘違いを明かしていたが、これに米メディアも反応した。
創刊69年を迎える米誌「スポーツ・イラストレイテッド」は「ショウヘイ・オオタニが不正を疑った審判の鼻を完全にへし折る」との見出しで報道。「右腕(大谷)が左腕を上げてピッチコムを球審に見せると、マルケスはすぐさま笑いはじめ、彼の疑いが間違っていたことに気づいた」と球審の勘違いに言及した。
米紙「USAトゥデー」のスポーツとエンタメ専門メディア「フォー・ザ・ウィン」は「ショウヘイ・オオタニが不正をしていなかったことを確認した審判がすぐさま謝罪」と見出しをつけ「彼は審判が間違っていることを証明した後、笑顔にさせられる稀有な選手でもある」と大谷の人間性に触れた。
米メディア「ザ・ビッグ・リード」は「球審がショウヘイ・オオタニの袖に何かあると疑い、すぐさま明かされる」とのタイトルで記事を展開。「ショウヘイ・オオタニが不正をしているのを暴いた人物になることを想像してみて。世界中の野球ファンにサンタクロースは二刀流が実は上手くなかったと伝えるようなものだ。審判のリアクションが喜びと安堵に満ちていたのは驚きではない」とユニークな表現で記している。
(THE ANSWER編集部)