【ドバイWC】川田「誇りに思っています」ウシュバテソーロの末脚炸裂…世界の頂点へ
現地3月25日、ドバイ・メイダン競馬場で行われた、ドバイワールドカップデー9R・ドバイワールドカップ(G1・ダ2000m・15頭立て・1着賞金696万ドル=約9億4000万円)は、川田将雅騎乗、ウシュバテソーロ(牡6・美浦・高木登)が、豪快な差し切りで勝利した。2着にはアルジールス(セ6・英・S&E.クリスフォード)、3着にエンブレムロード(牡5・沙・A.アブドゥルワーヒド)が入った。勝ちタイムは2:03.25。
日本から参戦したテーオーケインズ(牡6・栗東・高柳大輔)は4着、クラウンプライド(牡4・栗東・新谷功一)は5着、パンサラッサ(牡6・栗東・矢作芳人)は10着、ジオグリフ(牡4・美浦・木村哲也)は11着、カフェファラオ(牡6・美浦・堀宣行)は12着、ヴェラアズール(牡6・栗東・渡辺薫彦)は13着、ジュンライトボルト(牡6・栗東・友道康夫)は15着に敗れた。
1着 ウシュバテソーロ・川田将雅騎手
「ゲートはスムーズに出てくれましたが、日本馬たちはそんなに速くはないので、前半は日本馬たちが後ろにいる流れの中、この馬自身のリズムを崩さないように組み立てていきました。初めて海外にチャレンジするということで、輸送も含め馬場もどれほどこなせるかというところではありましたが、調教に乗った感じも素晴らしかったですし、走ることに関しては問題ありませんでした。あとはレースの中でどれだけ頑張る気持ちをもってくれるのかというところだったので、そこにフォーカスしながら乗っていました。日本馬がここに8頭チャレンジする中で、日本人騎手として騎乗しているのが吉田豊さんと僕だけでしたし、この馬に関しては、今回初めて乗せていただくという依頼をいただけたというところも、日本のリーディングジョッキーとして、とても重たい仕事だと思いましたので、必ず結果を得たいという思いでチャレンジさせてもらいました。ウシュバテソーロが頑張ってくれたおかげで、こういう素晴らしい世界一のレースを勝つことができて、日本の騎手も世界レベルであるということも、改めて馬とともに示すことができたと誇りに思っています」
高木登調教師
「スタートから速い流れになるだろうと思っていましたし、どれくらい置いていかれるかなと思っていたのが正直なところです。馬もしっかりハミをくわえながら走っており、これなら良い感じで、良いリズムで走っていると思っていました。1着でゴールした瞬間は最高の気持ちでした」
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川田将雅騎手が勝利に導く日本のウシュバテソーロが豪快な差し切りで世界の頂点に輝いた。レースでは激しい先行争いを見ながら最後方からじっくりと進出。全くのノーマークなポジションから、直線ではあっという間に先行各馬を射程圏に入れて一閃。馬場の真ん中を豪快に突き抜けてライバルを圧倒した。鞍上の川田将雅騎手は「日本の皆さんありがとうございました」と喜びの声を届けた。
【全着順】
1着 ウシュバテソーロ・日本
2着 アルジールス・イギリス
3着 エンブレムロード・サウジアラビア
4着 テーオーケインズ・日本
5着 クラウンプライド・日本
6着 ベンドゥーグ・UAE
7着 カントリーグラマー・アメリカ
8着 サルートザソルジャー・バーレーン
9着 リモース・UAE
10着 パンサラッサ・日本
11着 ジオグリフ・日本
12着 カフェファラオ・日本
13着 ヴェラアズール・日本
14着 スーパーコリント・アメリカ
15着 ジュンライトボルト・日本