カッサーノから酷評されたイタリア代表。(C)Getty Images

写真拡大

 イタリア代表はEURO2020で周囲の予想を覆す戴冠を果たした。だが、カタール・ワールドカップは2大会連続の予選敗退。そして王者として臨んだEURO2024予選でも、黒星発進となった。

 ロベルト・マンチーニ監督率いるアッズーリ(イタリア代表の愛称)は、3月23日のEURO2024予選第1節で、イングランドに敵地で1-2と敗れている。

 スリーライオンズ(イングランド)に前半を支配され、2点を先行されたイタリアは、後半に1点を返し、さらに数的アドバンテージを手にしたものの、追いつくには至らなかった。

 結果は1点差だが、前半終了間際の決定機をジャック・グリーリッシュが決め、3-0というスコアでハーフタイムを迎えていれば、イングランドの快勝となっていたかもしれない。

 イタリア『fanpage』によると、元イタリア代表のアントニオ・カッサーノは、クリスティアン・ヴィエリらと出演する『BOBO TV』で、「ピッチに立った選手の多くが過大評価されている」と母国の代表チームを酷評した。
 
 カッサーノは「以前から続いているのが、ニコロ・バレッラだ。イタリアで3、4得点しか挙げていない。彼は走るけど、自分がアンドレアス・イニエスタかのように思っている。マルコ・ヴェッラッティも悪かった。ジョルジーニョ? もう終わりだ。3人ともジュード・ベリンガムにやられた」と糾弾した。

「オレたちは無能だ。3本もパスを連続でつなげない。守備で出たのはラファエウ・トロイとフランチェスコ・アチェルビ。冗談はよしてくれ」

 マンチーニはアルゼンチン育ちで欧州未経験ながら、イタリアにルーツを持つマテオ・レテギを招集し、スタメンに抜擢。レテギは後半にゴールを決め、デビューに華を添えている。

 カッサーノは「チーロ・インモービレは代表で50試合以上に出て、ムカつくことをやり続けている。(レテギは)1試合で1ゴール。イタリア語も話せない。何を彼に望んでいたんだ?それで『クソッたれ』と批判もあったっていうのか」と話した。

「EURO(2020)の1か月は魔法だった。忘れよう。マンチーニがやっていることは奇跡だ。オレたちはイングランドに踊らされた」

 イタリアは26日の予選第2節でマルタと敵地で対戦する。勝利必須で内容も求められる一戦で、マンチーニ率いるアッズーリはどのようなパフォーマンスを見せるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】カッサーノが酷評したイタリア代表のイングランド戦