地震や台風といった大規模災害では大勢のけがをした人が医療機関に搬送され混雑する恐れがあります。小山市の病院では18日、消防と連携して大規模地震を想定した防災訓練を行いました。

 訓練が行われたのは、小山市神鳥谷にある新小山市民病院です。訓練は震度6強の大地震が発生しけがをした人たちが次々と搬送されてきたという想定で行われました。

 新小山市民病院は去年(2022年)4月、栃木県から災害が発生した時の地域の救急医療を担う「地域災害拠点病院」に指定されました。今回の訓練は指定後、初めてとなります。

 小山市消防本部の協力で実際に救急車を使用しけがをした人の受け入れなども行われました。受け入れの時に重要となるのは治療の優先度を決めるトリアージという作業です。症状が軽い人は緑、優先度が高くなるほど黄色、赤、黒と色づけされていきました。

 訓練では人手不足などが原因でトリアージの作業が遅れたり転院させる予定のない患者を救急車に乗せようと屋外に連れ出したりと、やってみなければ分からなかった課題も把握できたといいます。

訓練では人手不足などが原因でトリアージの作業が遅れたり転院させる予定のない患者を救急車に乗せようと屋外に連れ出したりと、やってみなければ分からなかった課題も把握できたといいます。