企業価値の向上を目指して経営改善に取り組む企業に贈られる「経営品質賞」の表彰式が14日、宇都宮市内で行われました。

 「経営品質賞」は顧客の視点から経営を見直し、価値の創造を目指す企業に贈られるもので、県内では経済団体などが委員会を構成し、2001年から表彰を行っています。

 今年度は車のボディーコーティングなどを手掛ける宇都宮市の「アペックス」が中小規模部門の奨励賞に選ばれました。

 1997年創業のアペックスは現在、社員は13人でコーティングの価格帯が15万円以上のハイグレード層をターゲットに事業を展開しています。創業以来「顧客優先」で事業を行っていましたが、数年前までは3年以内の離職率が60%だったといいます。そこで2019年から顧客はもとより社員も優先するという意識に変え、働き方や働きがいの改革を行ったところ離職者がいない年もあるなど、離職率は10%を下回り大きく改善したということです。