福田富一知事は15日、新型コロナウイルスの感染症対策本部会議の結果を受けて臨時会見を開き、16日から栃木県独自の警戒度レベルを1に引き下げると発表しました。

 福田知事は新規感染者数の減少傾向が継続し病床使用率や重症病床使用率がともに低い水準であることから、医療提供体制への負荷が小さい状態で継続することが見込まれるとして、県独自の警戒度レベルを16日から1に引き下げるとしました。警戒度レベルが1になるのは去年(2022年)7月15日以来、8カ月ぶりです。

 また、季節性インフルエンザの流行も今後、大きな増加は見込まれないとして「コロナ・インフル同時流行注意報」は15日で解除されます。感染拡大の傾向にないことから、県が現在行っている無料のPCR検査や抗原検査は3月31日で休止します。

 5類感染症に移行する5月8日からコロナ対応の見直しを段階的に進めていくとしています。現在行っている全数で把握した感染者数の毎日の公表は5月7日で終了し、8日からは定点で把握し週1回の公表になります。コロナに関係する受診やワクチン、後遺症など5つある相談窓口を一本化するということです。

 一方、医療提供体制は来年度内に入院の受け入れ医療機関を33から県内全ての109に、外来の医療機関は720から900程度に増やす方針です。