小山市の渡良瀬遊水地に定着している国の特別天然記念物「コウノトリ」のペアが今年も産卵したとみられると市が発表しました。

 渡良瀬遊水地第2調節池に設置されたライブカメラの3月3日朝の映像では、人口の巣の塔に伏せるメスのレイ3歳。そこに、オスのひかる6歳が巣の材料となる木の枝のようなものを運ぶ様子が撮影されました。

 市によりますと、現地で観察を続けている男性から今年1月22日ごろから交尾らしき行動を確認したと連絡があり、2月20日ごろから交代で巣に伏せるような行動が見られたということです。

 その後、コウノトリの研究機関の兵庫県立コウノトリの郷公園に観察記録を提供し、3月3日に産卵したことが推定されました。ふ化は4月上旬の予定で、誕生すれば4年連続となります。

 小山市の浅野正富市長は「コウノトリの抱卵をうれしく思う。渡良瀬遊水地のコウノトリが全国の大空を飛び回るようになったこの成果を共に分かち合い、活動の原動力にしたい」とコメントしています。