全国最多の生産量を誇る広島県特産のカキ。

国産としては初めてEUに輸出されることになりました。

写真は輸出用の冷凍処理された殻付きの広島産のカキ。

東広島市沖の三津湾で養殖されたもので尾道市の水産加工業者クニヒロが

EUの食品衛生管理基準HACCPを取得し輸出にこぎつけました。

10日、県庁を訪れたクニヒロの川粼会長は湯崎知事に出荷状況を報告。

ヨーロッパで日本産のカキは流通がなく広島産のおいしいカキを味わってほしいと思いを語りました。

来年度すでに30トンの輸出を見込んでいるということです。

クニヒロ株式会社 川粼育造会長は

「広島県産カキは小ぶりだけどミニグラマー。そして味が濃い。従来のカキと違った位置づけで、広島カキを賞味頂ける期待をもっている。」

と話しています。

また湯崎知事は

「EUへの輸出は非常にハードルが高いが市場を広げていく意味で大きな意味がある」

と語り期待感を示しました。

広島県産のカキはこれまで東南アジアを中心に輸出されており、2020年度の輸出額は10億1千万円でした。

県ではEUへの輸出を追い風に、2025年度には県産カキの輸出額を12億6千万円に伸ばしたいとしています。