【W杯】国歌斉唱拒否のイラン代表、帰国後に刑務所行きか死刑の可能性浮上 海外報道「警告されていた」
イングランド代表の国歌斉唱時に選手らが沈黙、抗議デモを支持する行動で波紋
11月21日のカタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦でイングランド代表に2-6と敗れたイラン代表は、試合前の国家斉唱を拒否していた。
英紙「ザ・サン」のアメリカ版は「帰国後に刑務所行きか死刑の可能性があると警告されていた」と伝えている。
イングランド戦の国歌斉唱時、イランの選手たちは沈黙を貫いた。首都テヘランでヒジャブ(頭髪を覆うスカーフ)を適切に着用していないとの理由から治安当局に拘束されて女性が死亡し、そこから抗議運動が広がり、その抗議デモを支持行動だったという。
しかし国歌斉唱拒否が波紋を呼び、記事では「代表チームは、カタールでの開幕戦イングランド戦の前に国歌斉唱を拒否し、帰国後に刑務所行きか死刑の可能性があると警告されていた」と伝えている。続くウェールズ戦では「イラン代表チームは、ウェールズ戦の前に国歌を口ずさみ、圧力に屈したように見えた」と記した。
イランの国内情勢について「サッカー選手やボクサーなど、政権に反対する声を上げたとして絞首刑や銃殺されたりしている」と言及。ウェールズ戦では2-0と勝利して盛り上がりを見せたものの、母国帰還後に処罰が下される可能性も出ている。イランは29日の第3戦でアメリカ代表と対戦するなか、今後の動向に注目が集まる。(FOOTBALL ZONE編集部)