IHIと野村不動産は12日、自動倉庫のシェアリングサービスをはじめとした取組を行う大規模物流施設「Landport 横浜杉田(仮称)」の開発に着手したことを発表した。

横浜市金沢区に設置される「Landport 横浜杉田」は首都高速湾岸線「杉田IC」から約0.3kmと横浜や都内への配送アクセスに優れた2万坪を超える敷地に、大型の立体型自動倉庫を持つ施設。立体型自動倉庫は、フロア約1万坪の3・4階の吹き抜けの空間に最大5,000パレットの保管が可能で、入居企業へシェアリングサービス提供など大規模な物流拠点として2025年2月の竣工を予定している。

9月13日〜16日に東京ビッグサイトで開かれる国際物流総合展2022に出展予定の模型(左)と導入予定の立体型自動倉庫のCG(同社資料より)

両社は、EC需要の大幅増加や2024年施行の車両運転業務への時間外労働条件規制などに触れ、"今後の物流施設は単なる荷物の保管・配送機能の提供だけではなく荷役や保管、配送作業など業務の効率化・省人化に資すること、さらには、災害時における事業継続性の確保が求められる"と述べる。設備には、免震構造や80平方メートル超の防災備蓄庫、72時間の非常用発電機など各種災害時への対応も図られている。