まさにパンダのような太っ腹さ!

座席ズラリの特急に自転車のっけてOK!

 JR西日本和歌山支社は2022年8月31日(水)、紀勢本線(きのくに線)の普通電車に自転車をそのまま持ち込める「サイクルトレイン」の新サービスを「くろしおサイクル」を10月1日から開始すると発表しました。


287系電車「パンダくろしお」。一部区間で自転車の持ち込みが可能となる(画像:JR西日本)。

 自転車を分解することなく、専用カバーをつけることで特急「くろしお」にそのまま持ち込めるサービス。6号車(1号車に変更の場合あり)がサイクリスト専用車両となり、1人で横並びの4席を追加料金なしで利用できるそうです。

 ただし区間は白浜〜新宮間に限ります。乗降は白浜、串本、紀伊勝浦、新宮の4駅で可能です。「電車の本数を増やして欲しい」「特急でも使えると嬉しい」といった声を受けて実施を決めたとか。

 自転車の乗降法は次の通り。駅改札口にて係員より専用自転車カバー、ゴム、ウエスを借り、ホームの6号車乗車口付近にある専用カバー着脱スペースで、自転車の汚れをウエスで拭きとり、専用カバーを装着、特急車内へ自転車を持ち込みます。車内では予約した席番号のA・B席に自転車を立てかけてゴムで固定するそうです。

 JR西日本和歌山支社によると、定期運行している特急列車では、これまでにない試みになるそうです。「『サイクリング王国わかやま』のさらなる推進に向け、ご利用機会の創出や地元企業との連携など、進化を続ける『きのくに線サイクルトレイン』を引き続きお楽しみください」としています。