家族が集まるお盆休みを前に栃木県警察本部などは5日、JRなどと協力して特殊詐欺防止のための広報活動を行いました。

 

お盆前の特殊詐欺防止の呼びかけは2016年から毎年行われていましたが、去年はコロナ禍で中止したため2年ぶりの実施となりました。利用者が多いJR宇都宮駅と小山駅で行い、宇都宮駅では警察官や駅員など10人がチラシを配布して特殊詐欺に気を付けるよう呼びかけていました。

 

県警察本部によりますと、今年1月から7月末までの県内の特殊詐欺は97件確認されていて、被害額は約1億6千万円に上ります。中でも子どもなどを装って電話をかけ、現金などをだまし取るオレオレ詐欺が46件と最も多く、約1億円の被害があります。

 

指示役や受け手など役割を分けて高齢者らを揺さぶる手口は年々、巧妙化していて、県警察本部では防犯機能付き電話機の購入を検討するとともに、お盆で家族が集まる機会に対策を話し合ってほしいとしています。