去年冬から今年春にかけて製造された出荷前の新酒の味や香りを審査する「初呑み切り」が4日、宇都宮市内のホテルで行われました。

初呑み切りは栃木県酒造組合が酒の質や醸造技術を向上させようと毎年行っていて、今回は11の蔵元から50点が出品されました。審査は全国の鑑評会にも派遣されている県産業技術センターの3人が行います。

初呑み切りは、もともと日本酒を貯蔵するタンクの下についている出し口の封を切って行われたことが語源とされています。

気温が上昇した夏に行う、いわば日本酒の「健康診断」で順位をつけるのではなく、一つ一つの品質をチェックします。

審査員はカップに入った日本酒をゆっくりと口に含み、色みや香り、熟成具合などを確かめていました。この後、審査員は蔵元ごとに対面で講評を行ったということです。

県内の蔵元の日本酒は、国内外のコンテストで賞を総なめにするなど高い評価を得ていて、初呑み切りを終えた新酒は秋に出荷される予定です。