駐日ロシア大使 原爆慰霊碑に献花「核兵器使用ありえない」 広島市
今年の平和記念式典に招待されていないロシアのミハイル・ガルージン駐日大使が自ら広島を訪れ、原爆慰霊碑に献花しました。
原爆の日を前に、平和公園を訪れたガルージン大使は午前10時半ごろ原爆慰霊碑に献花し、祈りを捧げました。
広島市はウクライナへの軍事侵攻を理由に、今年の平和記念式典へのロシアの招待を見送っていました。
ミハイル・ガルージン駐日大使「ロシアが核軍縮・核兵器廃絶に向けてのプロセスのリーダーであることを全く無視した決定である。核兵器の削減そして最終的な廃絶に向けてのロシアの責任ある積極的な態度を明確にするために本日広島市を訪問した」
「ロシアが核兵器による威嚇を行っている」と非難されていることについて、「誹謗中傷」と主張したうえで…
ミハイル・ガルージン駐日大使「ウクライナにおける特別軍事作戦の中でロシアが核兵器を使用できるということを間接的にも直接的にもほのめかす、あるいは明確にする発言をしておりません。なぜかと言うとそれはあり得ないからです」
午後からは、ロシア大使館などが主催するシンポジウムで講演しました。
ミハイル・ガルージン駐日大使「米国が行っている軍縮情勢を不安定化させるような行動も無視してはなりません」
ウクライナへの核兵器使用を否定した一方、アメリカに対抗するための核抑止力が必要との認識を示しました。