福田富一知事は3日、感染が急拡大する新型コロナウイルスの派生型の対策を強化する「BA・5対策強化宣言」を4日に発令する考えを明らかにしました。県議会臨時会議の中で表明したもので、4日に予定される新型コロナウイルス対策本部会議で内容を決めた上で正式に発令します。

 

政府が新設した「BA・5対策強化宣言」は、医療負荷が大きくなった場合、都道府県が独自に発令します。高齢者など重症化する可能性が高い人に対する感染リスクが高い場所への外出自粛の呼びかけや、飲食店には十分な喚起を要請することなどが想定されます。罰則はありません。

 

県内では連日、一日当たりの新規感染者数が過去最多を更新。病床使用率は医療全体が危機的状況とされる5割を超え、なおも上がり続けていて、2日時点で54.9%となっています。全国では神奈川県と熊本県が2日、宣言を発令していて、栃木県はどのような要請の内容を検討しているのか、福田知事が報道陣の取材に応じました。

 

一方、県議会は物価高や燃料価格高騰に伴う支援などを行うため、県が編成した総額48億7,815万円を追加する補正予算案を全員一致で可決しました。