ここは東京都内にある、とあるWINS近くのビルの一室。『令和サイン馬券研究会』の面々(といっても、所長と研究員の2人だけ)は、今週も当たり馬券のヒント探しに没頭していた......。

研究員「今週から夏の新潟開催がスタートしますね」

所長「開幕週に行なわれるのは、夏の"新潟名物"アイビスサマーダッシュじゃな」

研究員「今年は重賞勝ちのある2人の女性ジョッキー、藤田菜七子騎手と今村聖奈騎手が参戦。例年以上に注目を集めています」

所長「まさか、それが馬券の"サイン"になると?」

研究員「違いますかね?」

所長「どんなサインがあると言うんじゃ」


CBC賞で重賞初騎乗初制覇の快挙を遂げた今村聖奈騎手

研究員「藤田騎手がJRAの重賞を初めて勝ったのが、2019年のカペラS。4枠7番のコパノキッキングに騎乗しての勝利でした。片や、今村騎手が重賞初勝利を飾ったのは、先日のCBC賞。3枠5番テイエムスパーダの手綱をとっての圧勝でした」

所長「つまり、今回は2人が重賞勝ちを収めた馬番の馬が狙い目になると?」

研究員「はい。"4枠7番"のキタイと"3枠5番"のロードベイリーフです」

所長「ふむふむ」

研究員「あと、今村騎手のオヌシナニモノと藤田騎手のスティクス。今回2人が騎乗する馬の頭文字をとると、"オス"になります。今回の出走馬18頭中、牡馬は6頭なので、この6頭のボックス馬券とか、どうでしょう?」

所長「それは、ちょっと強引すぎるんじゃないか。もっとシンプルに考えてみてはどうじゃ」

研究員「う〜ん......。では、レース名の"アイビス"絡みとか?」

所長「アイビスとは、新潟県の『県の鳥』である朱鷺(とき)のこと......って、もしやそこから6枠12番の"トキ"メキってか!?」

研究員「ダメですか? "トキ"絡みで言えば、1枠2番の"ト"ウショウピストと、4枠7番の"キ"タイを合わせての"トキ馬券"っていうのもあるんですけど」

所長「ま、まあ悪くはないが......。トキにこだわるならもうひと捻りして、"鳥"をキーワードにしてみてはどうじゃ。パーティナシティの母はケリーズ"ドリ"ーム、オヌシナニモノの母はグラン"トリ"ノ、ビリーバーの母はデイ"ドリ"ーマーじゃ」

研究員「なるほど。でも、それだと細かいとこ突きすぎじゃないですか?」

所長「うるさいわい! じゃあ、これはどうじゃ。アイビスSDが行なわれる7月31日というのは、1986年に大井競馬場で、日本で初めてナイター競馬が開催された日なんじゃ。で、今回の出走馬をチェックしてみると、クリスティとマウンテンムスメの2頭がナイター競馬に出走しておるんじゃ」

研究員「おっ、それはクサいですね!」

所長「じゃろ! ワシはこの2頭の馬連とワイドの1点勝負じゃ! ガッポリ稼いで、優雅な夏休みを満喫するぞ!! ガハハハハッ」

研究員「なら、僕はシンプルにトキメキから勝負しますかね。ふふふふふっ」