これで旧ソ連系の主要兵器を一掃するようです。

最初の引き渡し分は2022年中にポーランド到着予定

 ポーランド国防省は2022年7月27日、韓国製のK2戦車や、K9 155mm自動榴弾砲、FA-50軽戦闘機などを導入することを決め、契約を締結したことを明らかにしました。

 発表によると、K2戦車は当初180両を輸入し、以後800両以上をポーランド国内でライセンス生産するとのこと。なお第1段階の180両は2022年後半から取得を開始する予定で、ライセンス生産する第2段階の車体は2026年から国内製造をスタートさせます。なおライセンス生産車はK2PL(PLとはポーランドの意)と呼ばれアップグレード型で、第1段階の完全輸入のK2戦車も随時、K2PL規格に改修していくそうです。


ポーランドが導入を決めた韓国製兵器、上がFA-50軽戦闘機、した左がK2戦車。下右がK9 155mm自走榴弾砲(画像:韓国国防部、KAI)。

 K9 155mm自走榴弾砲は当初48両を輸入し、その後600両強をポーランド国内でライセンス生産するとしており、同車もK9PLというタイプ名が付与されるとのこと。なお、輸入調達する48両は2022年から2023年にかけて納入が計画されています。

 FA-50軽戦闘機は合計48機を調達するものの、うち12機は2023年中に引き渡される予定です。同機は練習機としても使用可能な多用途性を持っており、加えてポーランド空軍が運用するF-16戦闘機と高い互換性を有しているため、導入することにより空軍士官学校で訓練するパイロット候補生の数を増やすことができるといいます。

 今回の契約締結に際し、ポーランド国防省のトップであるマリウシュ・ブワシュチャク大臣は、「K2戦車、K9自走榴弾砲、FA-50航空機の(調達)契約を締結したことで、我々(ポーランド軍)は近代的な兵器を導入することができ、(ポーランド)産業界はさらなる発展のチャンスを得ました。引き渡しは早くも2022年から始まる予定であり、これら兵器により少なくとも30万人の軍隊を強化できるようになります」とコメントしています。