東京では救急車の出場率が96%超え!

「腹が減っては…」ということわざもある通り


救急隊員(画像:さいたま市消防局)。

 さいたま市消防局が、「救急隊に食事の時間を」与えて欲しいと呼びかけています。

 医療機関に併設されているコンビニエンスストアや売店で、救急隊が飲食物などを購入するのを見かけたことがあるかもしれません。さいたま市消防局によると、これは救急の連続出場により、救急隊が休憩や食事をとれていないためだそう。「救急隊は休憩や食事の時間も常に出場体制を整えており、指令があれば食事を中断して出場します」としています。

 さいたま市に限らず、消防隊がコンビニなどで飲食物を買っていることに、市民から疑問の声が寄せられることがしばしばあるようです。たとえば2018年、大阪市はこのような市民の声に対し、熱中症などから体を守るためにも、適宜水分補給をするよう周知していると回答。今回のさいたま市も、こうした状況に理解を求めているといえます。

 新型コロナの感染も急速に再拡大しているいま、救急隊は大忙しのようです。

 東京消防庁は、2022年7月27日(水)午前の時点で、救急車の出動率が96%を超えているとツイッターで発表。「非常編成した救急車29台を含む304台で運用しているものの通報を受けてから救急車の到着までに時間を要する場合がある」としています。

 先述のさいたま市消防局は、「24時間365日市民の皆様に安心していただけるように万全の体制を整えていきますので、引き続き救急行政へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします」としています。