【MLB】大谷翔平とトラウトが苦しむ「野球の地獄」 NY紙が皮肉込めた“救出策”を提案
エンゼルスの現状を「ニューヨーク・タイムズ」が憂う
エンゼルスは前半戦を終えて39勝53敗でア・リーグ西地区4位に沈んでいる。開幕直後は好調だったが、球団ワースト14連敗を喫するなど大失速。大谷翔平投手とマイク・トラウト外野手という2大スターを擁しながら勝てない現状を、米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」が悲観。苦しむ2人の“救出策”を提案している。
打っても勝利につながらない心中はいかばかりか……。同紙は「彼らの優れた能力を引き出して勝つ術をなぜか見いだせない球団によって、MLBの煉獄にはまり込んで抜け出せないでいる。これをダンテの9イニングの野球の地獄と呼ぼう」との表現で現状を考察。もしこのまま勝てないとしたら、せめて「エンゼルスは少なくとも楽しくすべきだ。奇妙なことをするときだ」「全ては新しい空気を作ることだ」などと皮肉まじりに“救出案”を示している。
肩たたきをして負けた責任を軽くしたり、試合中に3回タイムアウトをとってマッサージを受けられる権利を与えたり……。本拠地周辺の渋滞に巻き込まれないようにすべく、ツイッターの買収を撤回したイーロン・マスク氏に対して「ヘイ、イーロン、ツイッターで遊ぶ代わりに、あなたが待望している地下トンネルのテストケースを作ってみないか? オオタニとトラウトの家とエンゼルスのロッカールームを繋ぐんだ」と呼びかけるなど、突拍子もないものばかりが並ぶ。
ただ、それだけ2人が背負う重圧は大きいとみる。「彼らの苦悶を考えてみよう。彼らのオールスター級のシーズンが、途方もなく巨大なホームランや無失点に抑える投球が無に帰す苦悩を」と同紙は指摘。「彼らはただのスターではない。超巨星だ」と述べた上で、あくまでスター選手には勝利が似合うことを強調している。
「ああ、これらは全てクレイジーで、厚かましく、普通ではないことだ」。実現可能性がない案を挙げた意味を、同紙はこう強調した。「私たちはなにか試さなくてはいけない。なぜなら、状況に変化がなければ、エンゼルスは球界で最も退屈な結果に行き着いてしまうからだ。彼らのスターたちがニューヨーカーになってしまうというね」。くすぶるトレード放出論。スターにはやっぱり、勝利が似合う。(Full-Count編集部)