「『やらせてください!』と直訴する彼に、森達也監督は『気骨のある青年だよ』と目を細めていたそうですよ」(映画関係者)

 オウム真理教信者をテーマにしたドキュメンタリー映画『A』などで知られる巨匠・森達也監督(66)に出演を直訴したのは、俳優・東出昌大(34)だ。

 2020年1月に唐田えりかとの不倫が発覚し、同年8月に杏との離婚を発表。その後も、撮影現場に交際相手を連れてくるなどの不見識に所属事務所が激怒し、今年の2月に契約解除を発表した。踏んだり蹴ったりの東出が、“気骨を見せた”作品とはなんなのか。

「『福田村事件(仮)』という映画です。福田村事件とは、1923年9月、関東大震災の混乱が続くなか、香川県の被差別部落から千葉県福田村(現在の野田市)にやってきた行商人の一行が『朝鮮人ではないか』と疑われ、村人によって9名が惨殺されたというもの。部落差別と朝鮮人差別が重なる社会派映画です」(映画ライター)

 じつは、東出は以前から森達也監督に心酔していたという。

「鑑賞後に世界観が変わった作品として、『A』と『A2』を挙げています。昨年冬に、事務所の許可も取らず出演を願い出たそうです。今作で硬派俳優として再起を図るつもりでしょう」(前出・関係者)

 東出の出演交渉について配給会社に確認すると「発表は控えさせていただいております」と回答した。

“人生経験”を重ね、深みの増した演技に期待だ。