エイベックスの松浦勝人会長(6月23日のYouTube生放送配信より)

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東証プライム上場企業の芸能事務所・エイベックス(東京都港区)の松浦勝人会長(57)が2022年6月23日に行ったYouTube生配信で、一部報道で問題視されている女性タレントへの中傷的な発言内容について「申し訳なかった」と謝罪した。

松浦氏は「サービス精神でやった。みんなが喜ぶなと思ったからやったんだよ」と発言の意図を説明。一方で、一連の報道には不快感をあらわにし、「俺は女性軽視なんかしてない」と主張した。

生配信終了を示唆も

松浦氏は、22年6月19日に行ったYouTubeでの生配信中、リスナーの質問に答える形で女性タレント・俳優ら約20名の実名を挙げながら「ブス」「ババア」といった発言を繰り返した。松浦氏の発言はその後、複数のメディアが取り上げた。

松浦氏は報道を受け6月23日に「ちょっと言いたいことがあるので生配信します」と題し生配信を行った。サングラスをかけ、黒地にシャンパンゴールドの星柄がプリントされたシャツ姿の松浦氏は、新たに迎えたという子犬を見せ朗らかに挨拶。「愛犬のこと以外、報告することはない」としつつも、前回の生配信での発言や報道に関する持論を展開した。

松浦氏は「俺の発言によって、もしも本当に傷ついているんだったら俺は謝ります。それは本当に申し訳なかった」と19日の発言を謝罪した。発言はあくまでリスナーからの質問に正直に答えた結果だったとし、「(自分は)生配信に向いていない。止めようかなって考えている」とした。

一方で、一連の報道は「切り取り」だと主張し、不快感をあらわにした。

「自分達の都合のいいことしか書いてないでしょ、あれを切り取りって言うんだよ。(中略)あれぞまさしく俺の大っ嫌いな切り取りだよ」

報道の姿勢が気に食わないとして「そんなに悪いんだったら謝りますよ。申し訳ございませんでした。人をブスだとかそういう風に言うのはもうやめます。ついでにYouTubeもやめようかなって」と苛立ちを見せた。

「俺はさあ、子供みたいなもんだから」

さらに、一部報道にあったような「女性軽視」はなかったと主張した。

「俺が正座して謝ると思った? 悪意ある記事っていうの、ああいうの。...俺は女性軽視なんかしてないですよ。言われたことに答えただけだ、自分の感想をね。こちら側から見た景色を言っただけだ」

松浦氏は「週刊誌は関係ないじゃん。言った人と俺の問題でしょ、俺謝るよ。本当にそう(傷ついた)ならね」とした上で「俺はさあ、子供みたいなもんだから。子供だもん、しょうがないじゃん」と話した。

その後も「俺がどれだけ誹謗中傷にさらされてきたか知ってる? あっちのほうが誹謗中傷だろ」と報道について苦言を呈した。

さらに、視聴者からのコメントに答える形で、報道内容に触れた。報道機関からの質問方法に関しても苛立ちを隠しきれない様子の松浦氏は、仕事中だったため質問状に対応できなかったとし「取材、『5時までに答えろ』っててめぇらの都合でやっておいてだよ、俺がまるで逃げたかのように記事書いてるじゃん」と憤った。

一連の発言については「サービス精神でやった。みんなが喜ぶなと思ったからやったんだよ」と振り返り、「楽しくやってる場をね、ああいう人たちが入ってきて邪魔するわけだ」と不満げな表情で語った。一方で「何回も言うけど、悪いところは謝る。言葉遣いとか、女性軽視に感じるような発言とかは」と、反省した様子も見せた。

「こういう風になったことも別に俺は後悔してないし......」

リスナーから明日(24日)の予定について聞かれた松浦氏は「明日の予定? 株主総会だよ」として、こう主張した。

「だからこういう時期に(記事を)出すのよ。この時期にわざわざぶつけてくるのよ。俺のこと干したいんだよ、潰したいんだよ。潰れないよそんな簡単に」

今後の生配信については「やめるしかないかなってどっかでは思ってます」とする一方で、今回問題となった配信を行ったことについての後悔はなかったとした。

「しょうがないよね。みんな面白いかなと思ってやってたんだけど、いろんなところに突き入ってくるからさ。こういう風になったことも別に俺は後悔してないし......」