【BLOGOSまとめ】環太平洋戦略的経済連携協定（TPP）の参加について - BLOGOS編集部
※この記事は2010年11月21日にBLOGOSで公開されたものです
先日行われたAPECの戦略会議で採択された宣言「横浜ビジョン」では、一部で話題になっていた関税の原則撤廃を目的としたTPPの推進も盛り込まれました。議員や農家からは反発の声も上がっているこのTPPについて、ブロガーの意見をまとめました。
■BLOGOSに寄せられた意見
BLOGOSでは賛成意見と反対意見がほぼ半分に割れました。将来の日本における農業の競争力を危惧する声がある一方で、関税撤廃の影響で日本の農家は大打撃を受けるという懸念もされています。
また一方では「農家は税金で過剰な保障をされている」といった、一部の農家に対する批判も行われています。
官庁エコノミストのブログ
「戦略的」と名付けられている通り、APEC のモデル協定として APEC 諸国の加盟を念頭にしており、APEC が自由貿易協定に発展する可能性がある点です。APEC 加盟国として、日本が TPP に加わるのか孤立するのか、どちらが望ましいのかを考えるべきです。.. 続きを読む
マガジン9
農家はだれも、赤とんぼのためにお米を作っているのではありません。でも、春夏秋冬とそれぞれの時期にそれぞれのやるべき仕事を果たしているから、結果として田んぼから赤とんぼが生まれ、こころ癒される農村風景が保たれているのです。赤とんぼは、経済的価値では換算されませんね。でも、赤とんぼの飛び交う風景は気持ちよいです。つまり価値です。しかも、金で買えない価値です。.. 続きを読む
アゴラ(小幡績) - 言論プラットフォーム
票が確実で固く長期安定、ということは、政治側と集票側と癒着する。後者が、農業において既得権益化すれば、農業への政治的支援は固定化する。この固定化がもうひとつの問題だ。つまり、農業への支援は、量的にも上方バイアスがかかっている（多すぎる）が、質的にも大きなバイアスがかかっており、この質のバイアスが問題なのだ。.. 続きを読む
中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」
「平成の開国」といいながら、ＴＰＰ参加の意思表明を明記することなく、「情報収集を進める必要がある」から「関係国との協議を開始する」とはどういうことか。情報収集といえば普通はオブザーバー参加のことである。参加を前提とすることなく、協議の相手国とみなされるのだろうか。.. 続きを読む
永田町異聞
ＴＰＰで国を開くというのなら、菅首相はなぜ元自民党農水族の鹿野道彦を農相にし、政調会を復活させて、高いコメ関税撤廃に反対する農水族を党内にはびこらせる道を選んだのだろうか。反対勢力をあらかじめ内部に養いながら、いまになって声高にＴＰＰの必要性を唱えるのでは、コトはうまく運びそうにない。.. 続きを読む
アゴラ(池田信夫) - 言論プラットフォーム
TPPで農産物の関税が撤廃されると、農業は競争的な産業になるだろう。たとえ所得補償で農家の所得が保証されても、農協経由の補助金が削減され、寄生企業は打撃を受ける。だから農業利権とその関連産業を守ろうとする議員の行動は、政治的には正しいのだ。.. 続きを読む
政治家 鈴木けいすけの国政日々雑感
票が確実で固く長期安定、ということは、政治側と集票側と癒着する。後者が、農業において既得権益化すれば、農業への政治的支援は固定化する。この固定化がもうひとつの問題だ。つまり、農業への支援は、量的にも上方バイアスがかかっている（多すぎる）が、質的にも大きなバイアスがかかっており、この質のバイアスが問題なのだ。.. 続きを読む
賛成意見
木走日記
この２１世紀の政界経済において特定地域でＴＰＰなどの非関税同盟の動きが始まれば、私は良し悪しはともかくなだれをうつように各国は加盟していくのが必然であろうと考えています。非関税同盟に出遅れればその国の産業の空洞化が一気に加速して結果的にその国の経済を萎縮してしまいかねないからです。.. 続きを読む
政治家 鈴木けいすけの国政日々雑感
確かに食糧自給率をある程度の水準に維持することは重要です。しかし、そのような配慮で農業を守ってきた結果、はたして日本の農業の競争力は強くなったのか？むしろ外との競争に直面して強くなった農業が世界に出ていくという選択肢を検討すべきではないのか。.. 続きを読む
アゴラ(北村隆司) - 言論プラットフォーム
ＴＰＰ反対の合唱は「ごはん食推進委員会」が１９９０年代に作った「ハラヘリヘリハラ 飯食ったか？」というフレーズに似た時代遅れの臭いがする。これ以上生産性を向上させる事の難しい米作中心農業からの脱却は避けられない。ＥＰＡ，ＦＴＡでも周回遅れの感の深い日本が、今後も保護政策を続ければ、農業が更に衰退し製造業の海外脱出を助長するだけである。.. 続きを読む
大西 宏のマーケティング・エッセンス
日本が、環太平洋戦略的経済連携協定（TPP）参加に遅れれば遅れるほど、日本は不利になってきます。まだこれまでの３回の会合で議論されてきたのは、すでにある各国の自由貿易協定（FTA）との調整問題であり、農業問題などの具体的な話し合いがいよいよ始まろうとしているからです。参加しなければ、日本にとって有利な条件を引き出すチャンスを失います。.. 続きを読む/ＴＰＰ（環太平洋経済連携協定）は日本の農業を見直すいい機会だと思う
反対意見
参議院議員 森田 高ブログ
既に様々な観点より国民新党も自分も反対！の立場を明確に表明させて頂いておりますが、これは何がメリットで何がデメリットという話ではなくて、数字に出ないものこそが一番恐ろしいと考えるからです。どんなに政府が綺麗ごとを言っても、結果としてコメを代表とする主食部門の農業、そして畜産・酪農関係は壊滅的な打撃を受ける事になります。.. 続きを読む
マガジン9
確かに、おかしな農政は目につく。とはいえ、知る権利のために国家の手厚い保護を受けるのは当たり前で、食糧自給率や農家の生存権のために保護するのはいけない、という論理には違和感を禁じ得ない。何はともあれ、公権力の庇護のもとでぬくぬくと経営している奴らに偉そうに言われたくはないよね。.. 続きを読む
板垣 英憲「マスコミに出ない政治経済の裏話」
李大統領はＴＰＰについて「象徴的な効果はあると思うが、実質的な効果はわからない」と慎重な姿勢を示しつつ、「参加の検討を始めた」と初めて明らかにしている。これに対して、菅首相と仙谷由人官房長官は、「バスに乗り遅れるな」「環太平洋の孤児になるな」などと、国内世論を煽り続けていた。.. 続きを読む
にっぽん改国（田中康夫）
良くも悪くも日本最大の貿易相手国である中国を徒(いたずら)に敵に回すTPP に丸裸で参加する前に日本は、きめ細かいFTA、EPAを各国と締結してこそ、WinWinな通商国家の面目躍如。今や”アメリカの走狗(そうく)”と成り果てた「朝日新聞」なる売国媒体を未だ愛読の”教養人”は知り得ぬ、「TPPは米連邦」と僕が看破する理由です。.. 続きを読む
■読者の意見
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