※この記事は2010年10月27日にBLOGOSで公開されたものです

事業仕分けの第３弾が、本日スタートした。

今回の会場は東京・池袋サンシャインシティ文化会館。駅からのアクセスもいいし、会場も広く明るい。回数を重ねる度に、会場はどんどん良くなっていく。学生ボランティアも多く、「仕分け」というイベントの運営が上手くなっているのを感じる。事業仕分け自体の経費削減の試みとして、会場で配られる資料と、「事業仕分け第３弾」のホームページに広告主を募集。仕分け人らが飲む飲料の無償提供も、行政刷新会議のホームページで募られた。

会場で傍聴者に配布される「資料」だが、初日に配られていた資料で４０８ページ。電話帳のハローページを凌ぐ厚さがあり、パラパラとめくるだけでも、かなりの忍耐力を必要とする。ここに広告を入れてみよう！という発想が、世間とズレているのでは・・・

バナー広告は１０社分の枠を用意して、なんとか２社分は出稿されていたが、資料への広告は１件も集まらなかったようだ。

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飲料無償提供にはサントリーが名乗りを上げた。テーブルの上にはお茶とミネラルウォーター。

インターネット中継でもバッチリ映る。きっとNHKでも見切れるだろう。前回の仕分け配信は約２５８万人が見たとの事なので、これはいい宣伝効果になると思われる。お昼の休憩後に黒烏龍茶を並べたらいいのにと余計なことを考えてしまった。そして、飲料はダンボールから常温で出されて並べられていた。冷蔵庫で冷やす経費は仕分けられたようだ。

労働保険特別会計では、前回の仕分けで「事業の廃止」とされた独立行政法人の事業が、予算を特別会計（国の事業）と移し変えて存続しているいわゆる「ゾンビ」事業も仕分け対象に。

サーバーの費用を聞かれると、「（前回の仕分けで）事業廃止となったので、サーバーを独法から国に移動させる必要がある、そのまま（独法で）続けていいならそうする」とあきれた答弁。

逆ギレとも取れる発言に会場も仕分け人も苦笑。全員一致で「事業の廃止」が言い渡される事となった。

画像を見る３回目とあって、国民の関心も下がってきたのか、会場への入場待ちの列もなく、行けばすぐに入れる状態。前回は数時間と行かないまでも、受付ロビーには人があふれていたのだが・・大人気の蓮舫大臣が毎回いるわけではないというのも「客入り」に影響しているのだろうか？

それでも午後には会場の椅子は埋まり、自分たちの税金が正しく使われているのかどうか、真剣な面持ちで仕分け議論を聞いていた。平日の昼間ということもあり、ご年配の方が多かったが、ちらほら学生の姿も見られた。時間帯で客層が変わるのかもしれない。

客席にはロックミュージシャンの内田裕也氏の姿も。事業仕分けには１回目から毎回傍聴に訪れている。TVのインタビューにも答えていた。
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気になったのが、会見などでよく見られるマスコミの「場所取り」。朝早くから来てるんだからいいじゃないか！というのも分からなくはないが、

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こんなに大きく注意書きがある横で、大新聞社や民放キー局、NHKの名刺まで見てしまうと
なんだかなあという気分になる。ズレてませんか？（同じ名刺で２席押さえているメディアもいたり・・・）

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事業仕分けは全８日間、前半は１０月３０日土曜日まで。ぜひ会場で、世間との「ズレ」を体験して欲しい。