パワハラ疑惑の『バフィー〜恋する十字架〜』ジョス・ウェドン、ついに沈黙を破る

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1997年から放送された『バフィー〜恋する十字架〜』とそのスピンオフ『エンジェル』などで知られるクリエイターのジョス・ウェドン。昨年2月に、『エンジェル』でコーデリア・チェイス役を演じていたカリスマ・カーペンターからパワハラの告発を受けていた彼が、1年経って沈黙を破った。米TV Lineが報じている。

『アベンジャーズ』シリーズ、『エージェント・オブ・シールド』なども手がけるウェドンから、ロケの最中、何度もハラスメントを受けたと告白したカリスマ。Instagramで以下のようにその詳細を述べていた。

「不穏な出来事のせいで慢性的な体調不良となり今でも苦しんでいます。彼は意地悪で、すぐに食ってかかり、公然と人を中傷し、時にはいい人を演じました。ウェドンは、私が妊娠していることを知ったとき、堕胎するか出産するのかと尋ねました。妊娠4カ月で126パウンドあった私に対し"デブだ"と同僚に言いました。彼は意地悪ですぐ人に噛みつき、他人のことを公然とけなし、人によって優遇したり、自分の注目と承認を得るために周りの人を競わせました。妊娠6カ月の時は、嫌がらせのように夜中の1時のロケに来るように言われました。クビにするといつも脅されていましたが、妊娠したことで作品をダメにしていると非難し、出産した翌シーズンに私を解雇しました」

でタラ・マックレイ役を演じたアンバー・ベンソンはカリスマの気持ちを代弁し、Twitterで「『バフィー』は非常に劣悪な環境で、それは上層部から始まっていた。その間、たくさんダメージを受けたし、20数年経った今でも多くの人がそれに苦しんでいる」と語っていた。

そして今回、ウェドンはニューヨークマガジンに対し、製作者としての初期の頃は「礼儀正しい」人間ではなかったと認めた。「怒鳴ったし、怒鳴らなければならない時もあった。『バフィー』はとても若いキャストの集まりだったので、気を抜くとパーティーになりそうだったから」と話している。だが、カリスマが打ち明けた非常に具体的な主張について、ウェドンは自分が「マナー違反」であることを認めたが、妊娠中に「彼女を太ったとは言っていない」と主張。「カリスマとの仕事は楽しくて魅力的だった」と反論している。

カリスマの告発のあと、共演者の多くがSNSで支持を表明する中、ミシェル・トラクテンバーグ(ドーン役)もそれに続き、「私も35歳だし大人の女性として十分勇気を持って言える。私が10代の頃にウェドンがとった行動は、非常に不適切だった。これは皆が知るべき」と述べていた。ウェドンは、ミシェルが何のことを言っているのか分からないとしながらも、『バフィー』の関係者は、ドーンを演じた当時16歳のミシェルが"震撼"したと言うジョスと密室での会議に由来する「非公式なルールが存在した」と述べている。(海外ドラマNAVI)

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『バフィー〜恋する十字架〜』