ドコモ、LTE周波数の5G転用を準備中 しかし実施には慎重『まだまだ多いLTEユーザーに影響』
NTTドコモは12月13日に開催したネットワーク説明会で、LTE周波数の5G転用について、依然として慎重な姿勢を示しました。
ドコモは5G転用について『技術面では準備を着々と進めている』とコメント。しかし、転用の時期については『私どものネットワークはまだまだLTEを使うお客様がMVNO様を含めて多い。転用すると少なからずLTEのユーザーにも影響が出てくる。こうした影響をしっかりと見定めながら、転用を開始する時期を検討している』と慎重姿勢を示しました。
なお、ドコモは以前の説明会で、LTEと5Gで周波数を共用する「ダイナミック・スペクトラム・シェアリング」(DSS)を用いた転用でも、条件によってはLTE側のスループットが数十%程度下がると説明するなど、5G転用によるLTEユーザーへの影響は少なくないとの見解を示しています。
また、ドコモはKDDIとソフトバンクが実施しているLTE周波数の5G転用について『アンテナのピクト表示が5Gに変わるだけで、実際の通信速度は4Gと変わらない”なんちゃって5G”』と批判していました。