サイゼリヤの辛味チキン(写真は、赤祖父 (赤ソファ)@akasofaさん提供)

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ファミレス大手のサイゼリヤの人気メニュー「辛味チキン」が、値段据え置きのまま5本から4本に減り、ツイッター上などで話題になっている。どんな事情があるのだろうか。

赤くこんがり焼けたチキンは、手羽中のジューシーな味が人気で、辛味といっても、子供でも食べられるマイルドな味付けになっている。

店内のお知らせで「原料不足により、4本での提供に変更」

ただ、チキンが4本になったことを店側も気にしているようだ。サイゼリヤを訪れたことをツイッターに投稿した赤祖父 (赤ソファ)さん(@akasofa)は、注文時に店員からわざわざ「現在4本の提供になってしまうのですがよろしいでしょうか」と再確認されたと明かした。

赤祖父さんの2021年11月14日の投稿によると、4本になったことについては、店内の注意書きPOPやメニューの追記などで説明されていたそうだ。そのときの写真をいくつかアップしている。

辛味チキンは、4本になっても、値段は300円(税込)と変わらない。POPでは、店長からの「『辛味チキン』本数変更のお知らせ」として、「原料不足により、4本での提供に変更させていただきます」と太い黒字で強調されていた。追記でも、同様な文面が書かれている。

こうした対処について、赤祖父さんは、「1本足りなくてガチギレする客が結構いるんだなと想像すると泣きそうになる」とも漏らしていた。

辛味チキンが4本になったことは、ここ1、2か月ぐらいツイッターなどで話題になっている。

同様の写真は、他にもいくつか投稿されており、赤祖父さんが訪れた店だけではないようだ。4本への変更については、様々な意見が寄せられており、これまでは5本だっただけに、「ちょっと悲しい」と残念がる声のほか、「まあ許容範囲かな、、」「仕方ない事だと割り切るしかない」と理解する向きもあった。

「タイの加工工場がコロナの影響で稼働に支障が出ている」

サイゼリヤの広報室は17日、J-CASTニュースの取材に対し、店内のお知らせやメニューで原料不足になった事情を説明していることを認めたうえで、原料不足の理由について、次のように説明した。

「鶏肉は、タイで生産されていますが、鶏がいないわけではありません。タイでの新型コロナウイルスの感染拡大で、加工工場の稼働に支障が出ており、原料が調達できなくなっています。クリスマスに間に合うかなど、いつまでに原料不足が解消できるかは分かりません」

サイゼリヤでは、より大きな「骨付きももの辛味チキン」が600円から500円(ともに税込)に値下げされている。ネット上では、普通の辛味チキンが4本に減ったことと関係があるのではと憶測も出ている。

これについて、広報室では、「4本になったこととは話が別でして、骨付きの方は在庫がありますので、多くのお客様に喜んでもらえる提供価格にしました」と話している。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)