広島・鈴木誠也【写真:荒川祐史】

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トレード・ルーマーズのFAランキングで鈴木は全体20位も外野手4位

 今オフにポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指す広島の鈴木誠也外野手。複数球団による争奪戦が予想されているが、侍ジャパンの主砲はどの程度の“人気”を誇るのか。このオフにFAとなった他の有力外野手から探っていきたい。

 FA外野手でトップの人気を誇るのがニック・カステヤノス外野手(レッズFA)だろう。右打ちの強打者は今季打率.309、34本塁打、100打点をマーク。キャリアハイの好成績を残し、シルバースラッガー賞を初受賞した。米最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」ではFA注目ランキングでは外野手トップの10位にランクイン。来年30歳となる主砲はFA市場では大型契約が予想される。

 カステヤノスに次いで争奪戦となりそうなのがスターリング・マルテ(アスレチックスFA)、カイル・シュワーバー両外野手(レッドソックスFA)か。マルテは今季、打率.310、12本塁打、55打点、47盗塁をマーク。右打ちの33歳は衰え知らずの好成績を残した。28歳のシュワーバーは今季カブス、レッドソックスの2球団でプレーし、32本塁打、71打点をマーク。通算153本塁打を誇る左の大砲だ。

 MLBトレード・ルーマーズのFAランキングでマルテは全体13位、シュワーバーは15位。鈴木誠は20位、外野手4位とランク付けされている。その他の外野手ではホルヘ・ソレア(ブレーブスFA)、マーク・カナ(アスレチックスFA)ら。今オフのFA市場はコーリー・シーガー(ドジャースFA)、カルロス・コレア(アストロズFA)ら有力遊撃手が多いが、一方で外野手は少ない印象だ。

 来年8月に28歳となる鈴木誠はFA市場では若く魅力十分。争奪戦にはレンジャーズ、マリナーズ、メッツ、ナショナルズ、ジャイアンツなどが参戦すると見られている。これまで数多くの国際大会を現地取材してきたMLBネットワークのジョン・モロシ記者はアストロズ、パドレスも移籍先候補に挙げ、「もし今メジャーでプレーすれば、レギュラーの外野手になっているでしょう。彼のような選手が必要な球団はたくさんあると思います」と太鼓判。需要アップなら、米メディア「ジ・アスレチック」が予想している5年総額1億ドル(約114億2500万円)の超大型契約も頷ける。

 モロシ記者によると、来週(日本時間11月23日週)にメジャー全30球団に公示されるという。30日間の交渉がいよいよ解禁される。(Full-Count編集部)