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フォトグラファーてんてん 初の写真集『GREEN GREEN』を制作。その発売に合わせて、銀座・森岡書店で写真展を開催する。


今回発表する作品は、これまで日々の生活の中で撮りためたパーソナルワークだ。最も古いものは18年前、最新作は今年6月と、長期間にわたって撮影された写真群だ。

「テーマを決めずに、カメラを持ち歩き、偶然出会う被写体に心を奪われて、シャッターを押す。初めてカメラを持った日から、やっていることが変わっていません。今回はそんなピュアな写真たちを見つめ直して、自分が何を表現したかったのか、改めて掘り起こす作業から始めました」。

 そこから見つけ出したテーマは、幼少期に芽生えた「死生観」だった。幼い頃、いだく「死ぬこと」への漠然とした恐れ。それは大人になる過程のどこかで折り合いをつけ、日々の生活に馴染んでいく。誰しも一度は経験があるだろうこの体験に、てんてん自身の思いをのせて、この作品が生まれた。
「過去と未来を繋ぐ現時点での僕の死生観がテーマになっていると思います。写真を撮ることで、この世界を肯定したかったのかもしれません」。
 てんてんが写真を通して紡いだ世界。それは、優しい光に包まれている。









開催概要

てんてん写真集『GREEN GREEN』展

会期

2021年11月2日(火)〜7日(日)

会場

森岡書店(東京都中央区銀座1−28−15 鈴木ビル1階)

時間
13:00〜19:00