「#アニメのワンシーンのように」

ツイッター上でそんなハッシュタグを添えて、叙情的な風景写真を投稿し続けている写真家・Akine Coco(@akinecoco987)さん。

過去、Jタウンネットでも「『いつもの道が、特別になった』 まるでアニメのワンシーン...夕焼けに染まった福井の町並みに反響」という記事でAkine Cocoさんの活動を紹介している。

Akine Cocoさんの写真は頻繁にSNS上で拡散されており、2021年10月9日に投稿された夕空の写真も、16日夜時点で20000件以上のいいねが付くほど、多くのツイッターユーザーの関心を集めた。

茜色に染まる空と街並みに懐かしさと、胸が締め付けられるような切なさを感じる。どこにでもあるような風景のはずなのに、とても大切な情景に思えてくるから不思議だ。

ツイートには「アニメチックな夕空に恋をした。」という一言が添えられている。

確かに、アニメ映画「君の名は。」(2016年公開)や「天気の子」(2019年公開)などの作品で知られる新海誠監督の作品に登場してきそうな光景。こちらは間違いなく、現実を写した写真なのだが。

美しい景色の数々にツイッター上でも、

「美しさが詰まった素晴らしい写真ですね」
「夕方に恋のような色味の空できれい」
「素敵な空。。 恋してしまいますね」
「田舎の夕方に流れるゆったりとした空気感がそのまま写真に閉じ込められてる気がして、田舎がとても恋しい気持ちになりますね」

との声が上がり、多くのユーザーの心を掴んでいる。

ある日、夕暮れが綺麗だったから...

福井県出身のAkine Cocoさん。9日に投稿された写真も「福井県の秋」の風景を切り取るべく撮影されたものだ。

「多くの方に見ていただき大変嬉しく感じています。いつも優しいコメントをくださる方もいて、とても活動の励みになっています」

16日、投稿が頻繁にSNS上で注目を集めることについて、記者にそう明かす。Akine Cocoさんによれば、アニメのワンシーンのような写真を撮り始めたそもそものきっかけも、夕暮れだったという。

「とある帰り道、夕暮れが綺麗で撮影した写真がまるで新海誠監督のアニメのワンシーンのようでした。それがきっかけでアニメのワンシーンのような風景を追い求めるようになりました」(Akine Cocoさん)

今後の活動では地元・福井だけに限らず、都市部の撮影も増やしていく意向だ。活動を通してさらに「自分の世界を広げていきたい」と意欲を燃やす。

2月には初の写真作品集「アニメのワンシーンのように。」(芸術新聞社)も刊行されたAkine Cocoさん。今後の活躍からも目が離せない。

書店で見かけた時には、ぜひ実際に手に取り、その唯一無二の世界観に引き込まれてほしい。