いつものアレンジとはひと味違う!人気料理家5人のそうめんレシピ
1. 夏にぴったりのさっぱり感。トマト塩麹そうめん
薬膳・発酵料理家、国際中医薬膳師/山田奈美さん
食べごと研究所主宰。雑誌やwebなどで発酵食や薬膳レシピの提案や解説をおこなうほか、神奈川県葉山の「古家1681」にて「和食薬膳教室」「発酵教室」などを開催。日本の食文化を継承する活動を行い、幅広い世代に人気。著書に『ぬか漬けの基本 はじめる、続ける』(グラフィック社)『二十四節気のお味噌汁』(wave出版)など。8月末に新刊『菌とともに生きる 発酵暮らし』(家の光協会)を発行。
「グルタミン酸の豊富なトマトと、それを引き出す発酵食品の塩麹を掛け合わせれば、出汁を使わなくても手軽にうまみたっぷりのそうめんつゆに。1人分で1個のトマトを使うのでボリューム満点。野菜だけでも十分に満足感のあるひと品になります。
ゆでたささみやツナなどを加えてボリュームアップしたり、青唐辛子の酢醤油漬け(和風タバスコ)やラー油など最後に辛味を加えるのもおすすめですよ」
材料(2人分)
・そうめん……2束
・トマト……2個
・青じそ……2~3枚
・水……300ml
・塩麹……大さじ1と1/3杯
・塩……ひとつまみ
・白炒りごま……適量
作り方
1. トマトはヘタをくり抜いてお尻に十字に切れ目を入れて、熱湯に20秒ほど入れて湯むきする
2. 鍋に1のトマトと水を入れ、塩麹を加えて蓋をして中火にかける。沸いたら弱火にして10分ほど煮る
3. 途中、トマトがやわらかくなったら泡立て器などでつぶす
4. 塩で味を整えて器に注ぎ、ゆでたそうめんを加え、青じそと白ごまをふる
2. 今だけの贅沢な組み合わせ。桃とバジルのそうめん
料理家/中川たまさん
ケータリングユニット『にぎにぎ』を経て、2008年に独立。料理教室を主宰するほか、雑誌やイベントなどで活躍。旬の食材を活かしたレシピや、洗練されたスタイリングを書籍や雑誌などで提案している。著書『季節の果実をめぐる114の愛で方、食べ方 』(日本文芸社)では、さまざまな四季のフルーツを、より深く味わうレシピを多数紹介している。
「兵庫県出身なので小さな頃から、地元産の揖保乃糸はよく食べていました。麺つゆをつける定番の食べ方も好きですが、冷たいパスタのように食べるのもおいしいんですよね♪
今回のレシピは、レストランで食べた桃の冷製カッペリーニがおいしかったので、家にあるもので簡単に作れないかと思いアレンジしたもの。桃と調味料をマリネしておくことで桃が料理としてのおいしさを発揮してくれますよ。お好みで生ハムやパルミジャーノチーズを加えるのもおすすめです」
材料(2人分)
・そうめん……2束
・桃(よく冷えたもの)……2個
・大葉……6枚
a. エクストラバージンオリーブオイル……大さじ2杯
a. 白ワインビネガー……小さじ2杯
a. 塩……ふたつまみ
・こしょう……少々
作り方
1. 桃は皮をむき食べやすい大きさに切る
2. ボウルに1、ちぎった大葉、(a)を入れよく和えて冷蔵庫でそうめんがゆであがるまで冷やしておく
3. そうめんは、たっぷりの熱湯で袋の表記通りにゆで、ザルにあげ冷水にさらしたらしっかりと水気を切る
4. 2のボウルにそうめんを加え、よくあえて器に盛り、こしょうをふる
3. ハーブの香りで食欲アップ!グリーンチャトニそうめん
スパイス・ハーブ料理研究家/カラミちゃん
胃が弱い夫のために、健胃効果のあるスパイスを使う料理を作り始める。「台所から健康を作る!」をモットーに、スパイスを使ったカレーのポップアップ、料理教室、レシピ監修を行ったり、ラジオに出演したりとマルチに活躍している。
「チャトニとはハーブや青唐辛子で作るペースト状の調味料のこと。スパイスカレーの付け合わせとしてよく使用されますが、実はそうめんとの相性も抜群なんです!今回は、鯛の切り身やルッコラやトマトなど野菜と合わせてさっぱり食べられるサラダ風にしました。香菜が苦手な方はバジルに変えてもOK。
グリーンチャトニとトマトだけでシンプルに食べるのもおすすめですよ。完成後は、めんつゆにつけて食べてください!」
材料(2人分)
・そうめん……2束
・鯛(切り身)……80g
・紫玉ねぎ(みじん切り)……1/4個
・トマト(ざく切り)……1個
・ルッコラ……適量
・オリーブオイル……適量
〈グリーンチャトニ〉
・スペアミントの葉……20g
・香菜……20g
・青唐辛子……1/2本
・にんにく……1片
・レモン汁……大さじ1杯
・塩……小さじ1/2杯
・オリーブオイル……大さじ4杯
作り方
1. グリーンチャトニの材料をハンドミキサーなどにかけペースト状にする
2. そうめんは表示時間より30秒ほど早くザルにあけて手早く氷水で冷やす
3. お皿にルッコラ、そうめん、トマト、玉ねぎ、鯛の切り身を盛り付け、グリーンチャトニを大さじ1杯程度のせる
4. 仕上げにオリーブオイルを回しかける
4. タイの味を再現。ツナと香味野菜のタイ風サラダそうめん
タイ料理研究家/長澤 恵さん
日本国内のタイレストランで基礎を学んだ後、錦糸町で株式会社TitCaiを設立し、「TitCaiThaifoodスタジオ」を立ち上げる。企業のメニュー・商品開発、食文化セミナー、タイツアー企画など“タイ”に関わるさまざまな分野で活躍中。著書に『長澤 恵のタイ料理教室』(マガジンランド)など。
「焼いた魚とカノムチーン(米から作られたタイの麺)を和えて作る“ヤムカノムチーン”というタイ料理を、ツナ缶とそうめんで代用するレシピをご紹介します。
にんにく、桜海老、唐辛子を油で炒めることで、旨味と香ばしさが増し食欲をそそる仕上がりになりますよ。香味野菜がたっぷりと入るのでサラダ感覚で食べられる点もポイント!ツナはサバ缶やカニカマ、サラダチキンなどアレンジ自在です。タイの味を手軽に、簡単に楽しんでみてください」
材料(2人分)
・そうめん……2束
・ツナ缶(ノンオイル)…… 1缶
・にんにく(みじんぎり)……1 片
・一味唐辛子……小さじ 1/2杯
・桜海老または乾燥小海老……6g
・紫玉ねぎ(薄切り)……1/4個
・子ねぎ(小口切り)……2本
・パクチー(小口切り)……2本
・サラダ油……小さじ4杯
〈調味料〉
・ナンプラー……小さじ2杯
・レモン汁またはライム汁……大さじ2杯
・砂糖……小さじ2強
作り方
1. 小さめのフライパンにサラダ油、にんにくを入れて弱火で加熱する
2. にんにくの色が変わってきたら一味唐辛子、桜海老を加えて3秒で火を止め、香ばしい香りなるまで混ぜる
3. そうめんはゆでて水洗いをしてざるにあげておく
4. ボウルに 調味料、ツナを入れて砂糖が溶けたらそうめん、紫玉ねぎ、小ねぎ、パクチーを加えてよく混ぜる
5. 半熟卵が決めて!冷やし担々そうめん
料理研究家/友加⾥(ゆかり)さん
『お家で簡単に作れるレシピ』をモットーに、YouTube・ テレビ・ラジオ・雑誌・料理イベントなどを中⼼に活動。 チャンネル登録者数 35 万⼈の YouTube チャンネル『料理研究家 友加⾥のたまごチャンネ ル』では、簡単スイーツをはじめ、和⾷、洋⾷、中華など幅広くレシピ公開中。 調理師免許やたまごソムリエの資格も持ち、2016 年に卵料理レシピ本『たまご⼤好き』を 出版。
「暑くて⾷欲が落ちる時期にぴったりな冷やし担々麺をそうめんにアレンジ。トロッとした濃厚な卵の風味とピリ辛スープがマッチします。⾟さが苦⼿な⽅はラー油をごま油で代⽤し、⾖板醤は味噌で代⽤してください。
半熟卵は沸騰したお湯で8分加熱しましたが、お好みの固さで楽しんでくださいね。お酢をかけて味変するのもおすすめです!」
材料(2人分)
・そうめん……2束
・卵……2個
・チンゲン菜……適量
・⻑ねぎ(細切り)……適量
〈スープ〉
・無調整⾖乳……200ml
・めんつゆ(2倍濃縮)……80ml
・⽔……80ml
・⽩すりごま……⼤さじ4杯
・⾖板醤……⼩さじ2杯
・ラー油……⼩さじ 1杯
〈⾁味噌 〉
・豚ひき⾁……200g
・⻑ねぎ(みじん切り)……1本
・赤唐辛子(輪切り)……2本
・めんつゆ(2倍濃縮)……⼤さじ2杯
・⾖板醤……⼩さじ2杯
・砂糖……⼩さじ1杯
・調理酒……⼤さじ2杯
・にんにく(すりおろし)……⼩さじ1杯
・しょうが(すりおろし)……⼩さじ1杯
・ごま油……⼤さじ2杯
下ごしらえ
・スープの材料をすべて混ぜ、使うまで冷蔵庫で冷やしておく
・⻘梗菜は洗って、レンジで1分ほど加熱しておく
・細切りにした⻑ねぎは、⽔に浸し⾟味をとる
・ゆで卵は沸騰したお湯で8分ゆでる
作り方
1. ごま油をひいたフライパンでひき⾁を炒め、調理酒と砂糖を加えてさらに加熱する
2. 1に火が通ったら⻑ねぎ、赤唐辛子、⾖板醤、にんにく、しょうがを加えて炒める
3. 1に麺つゆを加え⽔分をとばす
4. そうめんをたっぷりのお湯でゆでる
5. そうめんを器に盛って、スープと具材をのせる