「日本ではもう3年間プレーしている」と新天地は海外で模索する意向の本田。(C)Getty Images

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 本田圭佑東京五輪メンバー落選について言及した。

 本田は、日本時間6月29日、インターネットテレビ局「ABEMA」内のニュースチャンネル「ABEMA NEWS」で生配信されている「ABEMAPrime」(平日の21時から23時)に出演。

 かつて同番組内で東京五輪出場の意図を明言していた本田は、先日発表されたU-24日本代表の五輪登録メンバー発表を受けて、「正直狙っていたので、僕がいたほうが良いと思っていますよ。狙っていた以上そういう気持ちも持っていないといけない。ただ、選ばれなかった以上悔しい思いはしましたけど、選ばれた選手たちは国を背負って戦う。全力で応援したい。オーバーエイジに選ばれた選手たちも僕と一緒にワールドカップを戦った仲間なので、もちろん応援したい」と明かした。

 また、若い東京五輪世代の選手たちの話を振られ、久保建英について「メチャメチャ若い。久保さんは努力家のイメージがある」と評価。

 その一方で、両者直接会ったことがあるとして、久保とメジャーリーグで活躍するエンゼルスの大谷翔平を比較しこう持論を展開した。

「大谷(翔平)選手は化けものじゃないですか、その比較で期待値を高めてしまってはいけない。(久保は)ホームラン王を争うようなことではない。スペインは世界一のリーグでそんなに甘くない」として、身体の大きくない久保は「これから徐々に成長していく選手。サッカーファンはその時間を待たないといけない」と熱弁。

 そして「(久保を)潰さないように、長い目で見守っていくというのは日本全体でやっていかないといけない」と警鐘を鳴らした。
 
 本田は、ブラジルの名門ボタフォゴを退団後、所属フリーの状況を経て今年3月にアゼルバイジャン1部のネフチ・バクーに加入。7試合に出場して2得点を記録し、チームの逆転優勝に貢献した。シーズン終了までの短期契約を満了し、現地時間6月16日に、ネフチ退団を発表し再びフリーの身となっている。

 今後については、「ロシア・ワールドカップで成り上がるサッカー人生は終わり。(今後は)面白いところでしかサッカーをやりたくない。成り上がるために我慢しながらやりたくはない」と未到の地でのサッカー生活を希望しているという。

 さらに、「両方やってワンセット。“マネージングプレーヤー”としてカンボジア代表を強くするというのが今の情熱」とプレーイングマネージャーならぬ、監督をしながらプレーするという道を模索しているという。

 本田は、「ワールドカップ優勝は選手としては叶わなかったですが、指導者としては諦めていない」と今なお“挑戦者”であり続ける。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部