イタリア代表がグループリーグ2連勝で決勝トーナメント進出を決めた【写真:ロイター】

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スイスに3-0で快勝し2連勝でEURO決勝T進出、マンチーニ監督は選手を絶賛

 欧州選手権(EURO)は現地時間16日、グループリーグの2カード目に突入。

 A組でイタリアがスイスに3-0で勝利し、決勝トーナメント進出決定の第1号になった。イタリアのロベルト・マンチーニ監督は選手たちの姿勢を絶賛している。

 イタリアはEURO通算14試合目の出場となり、イタリア歴代最多記録を樹立した主将のDFジョルジョ・キエッリーニが前半半ばに負傷交代するアクシデントに見舞われたものの、イタリア国内で10代の頃から“天才”と称されてきた23歳のMFマヌエル・ロカテッリが、前半26分に右サイドを切り崩したMFドメニコ・ベラルディからのアシストで先制ゴール。さらに後半7分、再びロカテッリがミドルシュートを決めると、試合終了間際にはFWチーロ・インモービレが2試合連続となる一撃で3-0とリードを広げて試合を締め括った。

 これで2連勝としたイタリアは勝ち点6でA組の2位以内が確定し、早くも決勝トーナメント進出が決まった。

 中継を担当した国営放送「RAI」に対して、ロベルト・マンチーニ監督は「スイスは非常に強く難しい試合だったが、先制点が大きかった。勝利に値する試合だった。暑さの中で5日間で2試合目だったが、選手たちは素晴らしかった。キエッリーニの負傷が軽いことを願う。なんにせよ、明日の様子を見よう」とコメントした。

 また、イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」がレポートした記者会見では、「どんな試合も難しいが、いつだって勝利しようとやっている。私にはサッカーを愛し、心から楽しみ、リスクを背負うというサッカーの基本を理解する素晴らしい選手たちがいる。試合の最後には少し疲れが出た選手がいた。コンディションを見つつ、評価していこう」と話している。

ロシアW杯欧州予選で60年ぶりの敗退、世代交代を推し進めEURO予選は10戦全勝

 イタリアは前回の2016年EUROではアントニオ・コンテ監督が指揮を執り、ベスト8敗退ながら内容的には非常に高い評価を得た。しかし、ジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督に引き継ぐと18年ロシア・ワールドカップ(W杯)で60年ぶりの欧州予選敗退という大失態を演じた。その後、マンチーニ監督が就任し、世代交代をさせながらチームを立て直してきた。

 EURO予選を10戦全勝で突破し、大会が1年間延期される間に伸ばしてきた国際Aマッチ無敗記録も29試合まで伸びた。強いイタリアの完全復活を印象付けつつ、大会全体での日程的に最も有利だとされるA組を引き当てた強運も持ち合わせるアズーリは、快進撃を続けている。(Football ZONE web編集部)