50代から水きりカゴを使わない生活に。4つのメリットと便利な代用品
つい、ものが増えがちなキッチン。年齢を重ね家族構成が変わるタイミングや、今よりもキッチンをスッキリと使いやすくしたい場合は、使っているものを見直すことが重要に。
今回は、便利ではあるものの、キッチンの作業スペースで場所を取りがちな「水きりカゴ」を6年半前に手放したという、現在60代・カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに、必要性を見直した理由と、なくして得たメリットについて教えてもらいました。
6年半前に、今の住まいに引っ越してきたのをきっかけに、水きりカゴを捨てました。捨ててよかったと思っているし、今後、水きりカゴを導入するつもりもありません。
スッキリとした筆子さん宅のキッチン
水きりカゴを使うのをやめた理由や、使わないメリットをお伝えします。
(※写真はイメージです)
以前は私も、水きりカゴを使っていました。家庭をもって最初に使っていたのは、白いプラスチック製の水きりカゴ(ディッシュラック)で、皿を立てる仕切りが並んだ、よくあるタイプです。この水きりカゴ、けっこう大きくて、わが家の狭い台所のカウンターを占領するし、白いので汚れが目立つし、仕きりがヌメヌメしがちなのが難点でした。
プラスチックが劣化した際に、金属製の製品に買い替えました。流しに渡して使うタイプで、使わないときは、流しの下にしまっていました。
金属製のラックは、プラスチック製のものよりも、きれいに保てましたが、流しに渡して、皿を乾かしておくと、見た目がうるさいし、実際に流しを使うときにじゃまなので、あるとき、使うのをやめました。
夫(カナダ人)は、「ディッシュラックを使わないなんてありえない」と思っていたようで、たった1枚、皿を乾かすときも、水きりカゴを引っ張り出して使っていました。「水きりカゴを使う、使わない」で夫とけんかになったこともありましたが、引っ越しをするとき、新居のキッチンカウンターがより狭くなることもあり、水きりカゴを捨てて、まったく使わない生活に切り替えました。
わが家にはディッシュウォッシャー(食器洗い乾燥機)はないので、洗った食器を置く場所に、なにか敷くものが必要です。
初めはコットン製のランチョンマットを敷いていましたが、今は、スポンジワイプを使っています。現在使っているのは日本のアマゾンで購入したものです。
スポンジワイプはコットンとセルロースからできているドイツ生まれのふきんです。見た目は紙と布の中間のような感じで、紙に近いふきん、と言えるかもしれません。
乾いているときはボール紙のようですが、少し水で湿らすと、吸水性抜群のふきんになります。100%天然繊維なので、捨てても、やがては土に還ります。8年ほど前、日本の100円ショップでも、似たような製品を見たことがあるので、最近は、わりと一般的な商品かもしれませんね。
スポンジワイプのメリットは、
1.吸水性抜群
2.毛羽立たない
3.すぐに乾く
この3つで、衛生的に使えるふきんです。大きめのスポンジワイプをちょっと湿らせて、流しの横に敷き、その上に洗ったものを置いています。
半年ぐらいすると汚れてくるので、新しいのに取り替えています。古い方は、4つに切って、台ふきや、床ふきに使って捨てています。
<洗い物の量が多いときは大判のふきんで代用>
クリスマスやイースターなど、夫がごちそうをつくり、やたらと皿や鍋を使うときは、テーブルの上に、必要な分だけ、2つ折りしたリネンのディッシュタオル(ふきん)を置き、その上に洗った食器を置いています。
<メリットその1:カウンターが広くなる>
水きりカゴを使わないと、当然のことながら、カウンターの上が広くなります。これが最大のメリットでしょう。
わが家のように、カウンターが狭い台所に水きりカゴを常駐させてしまうと、その分だけ、常に、作業に使うスペースを奪われます。
水きりカゴがなければ、カウンターをゆったり使え、見た目もスッキリ。スポンジワイプやふきんなら、使ってないときに、移動させるのも簡単です。
<メリットその2:メンテナンスがラク>
水きりカゴをいつも清潔にしておくことに比べたら、ふきんやスポンジクロスの手入れは、夢のように簡単です。洗濯機に放り込んで洗えばいいのですから。手洗いするにしても、たいした手間ではありません。
<メリットその3:食器の片づけが進む>
ふきんやスポンジワイプの上には、そんなにたくさんの食器を置くことができません。そのため、食器がたくさんあるときは、必然的に、さっさと食器をふくようになります。
<メリットその4:水きりカゴ選びに悩まなくてすむ>
日本にはいろいろな水きりカゴが出ているので、「どんなタイプがいいかな?」「使いやすくておしゃれなのはないかしら?」と水きりカゴ選びに悩む人も多いと思います。使うのをやめてしまえば、こんな悩みから永久に解放されます。
とはいえ、家族が多く使う食器が多ければ、水きりカゴを使う方が便利かもしれません。赤ちゃんや幼児がいれば、なおさらでしょう。ですが、子どもたちが巣立ってしまい、あまり食器を使わなくなったのなら、水きりカゴを手放した方が、生活しやすくなります。
食洗機を使っているのなら、水きりカゴは不用でしょう。4年前に家を出て、一人暮らしをしている娘のキッチンには、ディッシュウォッシャーがあるので、娘は水きりカゴを使っていません。
気になっている方はいきなり捨てず、まずは使わないで様子をみるのはどうでしょうか? 台所がスッキリしますよ。
●教えてくれた人
1959年生まれ、カナダ在住。60代のミニマリストな主婦ブロガー。夫と娘の3人家族で娘は独立し現在夫と2人暮らし。人気ブログ「筆子ジャーナル
」では持たない暮らしに関する情報を発信。著書に『1週間で8割捨てる技術
』『それって、必要? いらないものにしばられずに、1週間で人生を変える30の方法
』(ともにKADOKAWA刊)、最新刊は『書いて、捨てる! モノと心の“ガラクタ”を手放せる4つのノート
』(大和出版刊)
今回は、便利ではあるものの、キッチンの作業スペースで場所を取りがちな「水きりカゴ」を6年半前に手放したという、現在60代・カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに、必要性を見直した理由と、なくして得たメリットについて教えてもらいました。
水きりカゴなくした理由とメリット。便利な代用品も
6年半前に、今の住まいに引っ越してきたのをきっかけに、水きりカゴを捨てました。捨ててよかったと思っているし、今後、水きりカゴを導入するつもりもありません。
スッキリとした筆子さん宅のキッチン
水きりカゴを使うのをやめた理由や、使わないメリットをお伝えします。
●水きりカゴを捨てた理由。じゃまだし手入れが大変
(※写真はイメージです)
以前は私も、水きりカゴを使っていました。家庭をもって最初に使っていたのは、白いプラスチック製の水きりカゴ(ディッシュラック)で、皿を立てる仕切りが並んだ、よくあるタイプです。この水きりカゴ、けっこう大きくて、わが家の狭い台所のカウンターを占領するし、白いので汚れが目立つし、仕きりがヌメヌメしがちなのが難点でした。
プラスチックが劣化した際に、金属製の製品に買い替えました。流しに渡して使うタイプで、使わないときは、流しの下にしまっていました。
金属製のラックは、プラスチック製のものよりも、きれいに保てましたが、流しに渡して、皿を乾かしておくと、見た目がうるさいし、実際に流しを使うときにじゃまなので、あるとき、使うのをやめました。
夫(カナダ人)は、「ディッシュラックを使わないなんてありえない」と思っていたようで、たった1枚、皿を乾かすときも、水きりカゴを引っ張り出して使っていました。「水きりカゴを使う、使わない」で夫とけんかになったこともありましたが、引っ越しをするとき、新居のキッチンカウンターがより狭くなることもあり、水きりカゴを捨てて、まったく使わない生活に切り替えました。
●水きりカゴの代わりに使っているもの
わが家にはディッシュウォッシャー(食器洗い乾燥機)はないので、洗った食器を置く場所に、なにか敷くものが必要です。
初めはコットン製のランチョンマットを敷いていましたが、今は、スポンジワイプを使っています。現在使っているのは日本のアマゾンで購入したものです。
スポンジワイプはコットンとセルロースからできているドイツ生まれのふきんです。見た目は紙と布の中間のような感じで、紙に近いふきん、と言えるかもしれません。
乾いているときはボール紙のようですが、少し水で湿らすと、吸水性抜群のふきんになります。100%天然繊維なので、捨てても、やがては土に還ります。8年ほど前、日本の100円ショップでも、似たような製品を見たことがあるので、最近は、わりと一般的な商品かもしれませんね。
スポンジワイプのメリットは、
1.吸水性抜群
2.毛羽立たない
3.すぐに乾く
この3つで、衛生的に使えるふきんです。大きめのスポンジワイプをちょっと湿らせて、流しの横に敷き、その上に洗ったものを置いています。
●古くなったスポンジワイプは使い倒してから捨てる
半年ぐらいすると汚れてくるので、新しいのに取り替えています。古い方は、4つに切って、台ふきや、床ふきに使って捨てています。
<洗い物の量が多いときは大判のふきんで代用>
クリスマスやイースターなど、夫がごちそうをつくり、やたらと皿や鍋を使うときは、テーブルの上に、必要な分だけ、2つ折りしたリネンのディッシュタオル(ふきん)を置き、その上に洗った食器を置いています。
●水きりカゴを使わない生活のメリット4つ
<メリットその1:カウンターが広くなる>
水きりカゴを使わないと、当然のことながら、カウンターの上が広くなります。これが最大のメリットでしょう。
わが家のように、カウンターが狭い台所に水きりカゴを常駐させてしまうと、その分だけ、常に、作業に使うスペースを奪われます。
水きりカゴがなければ、カウンターをゆったり使え、見た目もスッキリ。スポンジワイプやふきんなら、使ってないときに、移動させるのも簡単です。
<メリットその2:メンテナンスがラク>
水きりカゴをいつも清潔にしておくことに比べたら、ふきんやスポンジクロスの手入れは、夢のように簡単です。洗濯機に放り込んで洗えばいいのですから。手洗いするにしても、たいした手間ではありません。
<メリットその3:食器の片づけが進む>
ふきんやスポンジワイプの上には、そんなにたくさんの食器を置くことができません。そのため、食器がたくさんあるときは、必然的に、さっさと食器をふくようになります。
<メリットその4:水きりカゴ選びに悩まなくてすむ>
日本にはいろいろな水きりカゴが出ているので、「どんなタイプがいいかな?」「使いやすくておしゃれなのはないかしら?」と水きりカゴ選びに悩む人も多いと思います。使うのをやめてしまえば、こんな悩みから永久に解放されます。
●家族が少ない人こそぜひ試してみて
とはいえ、家族が多く使う食器が多ければ、水きりカゴを使う方が便利かもしれません。赤ちゃんや幼児がいれば、なおさらでしょう。ですが、子どもたちが巣立ってしまい、あまり食器を使わなくなったのなら、水きりカゴを手放した方が、生活しやすくなります。
食洗機を使っているのなら、水きりカゴは不用でしょう。4年前に家を出て、一人暮らしをしている娘のキッチンには、ディッシュウォッシャーがあるので、娘は水きりカゴを使っていません。
気になっている方はいきなり捨てず、まずは使わないで様子をみるのはどうでしょうか? 台所がスッキリしますよ。
●教えてくれた人
【筆子(ふでこ)さん】
1959年生まれ、カナダ在住。60代のミニマリストな主婦ブロガー。夫と娘の3人家族で娘は独立し現在夫と2人暮らし。人気ブログ「筆子ジャーナル
」では持たない暮らしに関する情報を発信。著書に『1週間で8割捨てる技術
』『それって、必要? いらないものにしばられずに、1週間で人生を変える30の方法
』(ともにKADOKAWA刊)、最新刊は『書いて、捨てる! モノと心の“ガラクタ”を手放せる4つのノート
』(大和出版刊)