時間に余裕がない平日でも、「ゆでおき」&「切りおき」を活用すれば、短時間で効率よく料理ができるので負担が激減! 忙しいからムリと諦めていた本格メニューも手軽につくれて、家族も大満足です。

ゆで豚+野菜の切りおきでパパッとごちそうおかずが完成



「ゆでおき」「切りおき」は、日々の調理をラクにするための簡単な“まとめ下ごしらえ”。週末に下ごしらえをしておけば、平日の夕飯づくりがぐんとラクに。ここでは「豚肉とニンジンのゆでおき」「キャベツとタマネギの切りおき」のつくり方と、簡単おいしいアレンジレシピをご紹介します。


豚肉とニンジンのゆでおき、キャベツとタマネギの切りおき

●豚肉とニンジンのゆでおき



まずは豚ロース肉とニンジンをゆでます。

【材料(つくりやすい分量)】

・豚ロース肉(トンカツ用) 8枚
・ニンジン 大2本
・A[塩小さじ1/2 コショウ少し]
・B[水4カップ 酒1/2カップ ニンニク3かけ]


【つくり方】

(1) 豚肉にAをふる。ニンジンは1cm厚さの輪切りにする。

(2) 鍋に(1)を入れてBを加え、中火にかける。煮立ったらアクを除き、フタをして5分ゆでる。火を止め、フタをしたまま1時間おいて冷ます。ゆで汁ごと保存容器に移す。
※冷蔵庫で3〜4日保存可能。

●キャベツとタマネギの切りおき



豚肉をゆでている間に切ります。

【材料(つくりやすい分量)】

・キャベツ 1個(800g)
・タマネギ 2個


【つくり方】

キャベツはひと口大のざく切りにし、水に2〜3分さらし、水気をきる。タマネギは薄切りにする。それぞれジッパーつき保存袋に入れる。
※冷蔵庫で3〜4日保存可能。

ゆで豚+切りおきでつくる肉野菜炒め、ポークライス、スープカレー



夕飯にぴったりな3レシピ。時間をかけずにボリューム満点のおかずが完成!


●肉野菜ピリ辛炒め


材料を一から切らないので、炒め物もパパッとつくれます。






【材料(4人分)】

・豚肉のゆでおき 2枚

・タマネギの切りおき 1個分

・キャベツの切りおき 1/2個分

・ニンジンのゆでおき 1/2本分

・A[みそ大さじ2 しょうゆ大さじ1/2 砂糖、豆板醤、ショウガ(すりおろす)各小さじ1 片栗粉小さじ1/2]

・サラダ油 大さじ2

【つくり方】

(1) 豚肉はひと口大に手でちぎり、混ぜ合わせたAにからめておく。



(2) フライパンにサラダ油を中火で熱し、タマネギ、キャベツ、ニンジン、(1)を入れる。水大さじ2(分量外)を加えてフタをし、中火にかける。蒸気が出て野菜がしんなりしたら、フタを取り、全体に味がなじむまで炒め合わせる。



[1人分238kcal]





●ポークライス


炊飯器で炊くだけだから、簡単!






【材料(4人分)】

・豚肉のゆでおき 2枚

・ニンジンのゆでおき 1/2本分

・タマネギの切りおき 1/2個分

・A[米2合 ゆで汁2カップ 塩小さじ1]

・キャベツの切りおき 1/4個分(200g)

・バター 10g

・コショウ 適量

・粗びきコショウ(黒・好みで) 適量

・B[中濃ソース、トマトケチャップ各大さじ3]

【つくり方】

(1) Aの米は洗って水気をきり、炊飯器に入れてゆで汁を加え、30分浸水させて塩を加える。ニンジン、タマネギをのせて普通に炊く。



(2) キャベツは耐熱皿にのせてふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)で3分加熱する。豚肉はひと口大に手でちぎる。



(3) (1)が炊き上がったら、バターをのせ、コショウをたっぷりふって混ぜる。器に盛って(2)の豚肉をのせ、粗びきコショウをふる。(2)のキャベツを添え、混ぜ合わせたBをかける。



[1人分481kcal]





●スープカレー


ゆで汁のうま味を生かせば、カレー粉+バターでコクうまに!






【材料(4人分)】

・A[豚肉のゆでおき2枚 ニンジンのゆでおき1/2本分 キャベツの切りおき1/4個分 タマネギの切りおき1個分 ゆで汁3カップ]

・バター 30g

・カレー粉 大さじ3

・B[しょうゆ大さじ1 塩小さじ1]

・温かいご飯 適量

【つくり方】

(1) Aの豚肉はひと口大に手でちぎる。鍋にAをすべて入れて中火にかけ、10分ほど煮る。



(2) フライパンにバターを中火で溶かしてカレー粉を加え、香りがたってきたら、(1)のゆで汁1/2カップを加えて溶かし、(1)に加える。さらに5〜6分煮たら、Bで味をととのえる。器に盛り、ご飯を添える。



[1人分478kcal]




<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【藤井恵さん】



料理研究家、管理栄養士。手軽につくれて、見栄えもよい料理に定評があり、テレビ、雑誌、書籍などで活躍中。『藤井弁当
』(学研プラス刊)、『鶏むね88レシピ
』(扶桑社刊)など著書多数。