眉メイクの悩みから解放されるアートメイク。痛みやもちは?
顔の印象の8割を占めると言われる眉毛。しかし左右均等に描けない、自分に似合う眉のラインがわからない、皮脂や汗で消えてしまうなど、悩み多きパーツでもあります。
そんな眉悩みを解消するために注目したいのが眉のアートメイク。すでに施術ずみの人も多い一方で、どこでどうやってやるのかわからなかったり、痛そうなイメージも。ここでは、アートメイクに詳しいジェネラルクリニック院長の小川奈津希先生にその方法や特徴について教えてもらいました。
眉メイクがラクになる「眉アートメイク」とは?(※写真はイメージです)
眉アートメイクは毎朝のメイクを時短できるため、主婦層にも人気のある美容医療施術と言われています。汗をかいても、洗顔しても落ちないアートメイクとはそもそもどういうものなのでしょうか。
(※写真はイメージです)
「アートメイクとは皮膚の浅い層(表皮層)にブレードやニードルと呼ばれる専用の器具で色素を入れる美容医療施術です。そのため、色素が定着したあとは汗や皮脂、プールなどでも美しい眉の状態を保つことができるのです」と小川先生。
ジェネラルクリニック院長の小川奈津希先生(写真提供・ジェネラルクリニック)
皮膚に色素を入れると聞くとタトゥーを想像してしまう方もいるようですが、タトゥーとアートメイクの違いとは?
「たしかにタトゥーと混同されますが、タトゥーは新陳代謝が行われない皮膚の深い層(真皮層)に色素を入れるため、半永久的に色素が残ります。一方、アートメイクは新陳代謝により、徐々に色素は老廃物とともに排出されるため、約2〜3年で少しずつ消えていきます」
アートメイクは専用器具での施術とはいえ、痛みはどれくらいあるのでしょうか。また顔の中でも隠しにくい部位なだけに、腫れなどの術後の状態も気になります。
「施術部位によって異なりますが、アイラインや唇へのアートメイクと比べ、眉への施術は痛みが少ないとされています。また施術前に麻酔クリームなどを使用するため、患者さまからは“チクチクとした我慢できるくらいの痛み”とのお声が多いですよ。
もちろん個人差はありますが、眉へのアートメイクの場合、術後の腫れは少ないでしょう。ただ皮膚に極微細な穴をつくる施術のため、3〜5日ほどカサブタとなり、一時的に眉が濃く見えます」
(※写真はイメージです)
2〜3年は消えないアートメイク。失敗されてしまった場合や施術での感染症のリスクなどが気になるところ。
「以前はエステサロンなどで、医療知識のないスタッフによりアートメイクが多く行われていました。また稚拙な技術により、不自然な仕上がりになってしまったり、器具の使いまわしなどによる感染症が問題視されたのです。そのため現在、アートメイクは医療行為とされ、医療従事者のみが施術を行うことができます。使用する器具はすべて使い捨てなど、感染症対策もしっかりされていますのでご安心ください」
また、現在はベタっとした不自然な眉ではなく、自然な仕上がりにすることも可能に。
眉アートメイクの施術前【上】、施術後【下】(写真提供・ジェネラルクリニック)
「技術は格段に上がり1本1本毛並みを描くなど、まるで本物の眉毛のような仕上がりも可能です。アートメイクには手作業による手彫り施術と、専用マシンによる施術がありますが、この2つを組み合わせることで、より自然な眉アートメイクを施すこともできます。
また、眉毛を抜いてしまってもう生えてこない、という場合にもおすすめです。“毛並みストローク”という方法で施術を行うことで自然な眉を再現できますよ。もちろん術式はクリニックによって異なるので、事前に調べてみてくださいね」
アートメイク施術中の様子(写真提供・ジェネラルクリニック)
眉のアートメイクをするにあたっては「カウンセリングをしっかり受けることが大切」と、小川先生。
「アートメイクは施術者とのデザインのすり合わせがとても重要です。言葉で説明するよりも理想とする眉の形がわかるタレントさんなどの写真を見せていただくと、施術者もイメージをつかみやすいでしょう。もちろん、一人ひとりの骨格やフェイスラインに最も適した眉の形などもアドバイスされるので、カウンセリングはしっかり受けてください」
施術自体も2〜3回行い、自然な形に仕上げていくのだそう。
「アートメイクは一度の施術で完全に色素が定着することはありません。眉だけでなく、アイライン、唇への施術も、3〜4週間ほどあけたうえで2〜3回施術が必要とされています。ちなみに最近はマスク生活の影響で、唇へのアートメイクを希望する患者さまも増えていますよ」
金額はクリニックによりますが、1回5万円からが相場のようです。
眉アートメイク最大のメリットは「洗顔しても落ちない」「メイクの時短」。これから暑くなる時季はとくにメイク崩れを気にせず、スポーツや温泉などを思いきり楽しむことができます。また施術者からプロの眉メイクアドバイスを受けることで、新しい自身の魅力を発見できるかもしれませんね。
<取材・文/城戸 香>
●教えてくれた人
ジェネラルクリニック
院長。形成外科からスタートし、産科・婦人科・不妊治療・美容医療・予防医学などを専門とする。多様化する医療ニーズにきめ細かく対応し、信頼のおける診療を提供。
そんな眉悩みを解消するために注目したいのが眉のアートメイク。すでに施術ずみの人も多い一方で、どこでどうやってやるのかわからなかったり、痛そうなイメージも。ここでは、アートメイクに詳しいジェネラルクリニック院長の小川奈津希先生にその方法や特徴について教えてもらいました。
眉メイクがラクになる「眉アートメイク」とは?(※写真はイメージです)
アートメイクってなに?眉に施すメリットや施術方法を詳しく解説
眉アートメイクは毎朝のメイクを時短できるため、主婦層にも人気のある美容医療施術と言われています。汗をかいても、洗顔しても落ちないアートメイクとはそもそもどういうものなのでしょうか。
●アートメイクは汗でも洗顔でも落ちない美容医療施術
(※写真はイメージです)
「アートメイクとは皮膚の浅い層(表皮層)にブレードやニードルと呼ばれる専用の器具で色素を入れる美容医療施術です。そのため、色素が定着したあとは汗や皮脂、プールなどでも美しい眉の状態を保つことができるのです」と小川先生。
ジェネラルクリニック院長の小川奈津希先生(写真提供・ジェネラルクリニック)
皮膚に色素を入れると聞くとタトゥーを想像してしまう方もいるようですが、タトゥーとアートメイクの違いとは?
「たしかにタトゥーと混同されますが、タトゥーは新陳代謝が行われない皮膚の深い層(真皮層)に色素を入れるため、半永久的に色素が残ります。一方、アートメイクは新陳代謝により、徐々に色素は老廃物とともに排出されるため、約2〜3年で少しずつ消えていきます」
●アートメイクの針の痛みやダウンタイムはどのくらい?
アートメイクは専用器具での施術とはいえ、痛みはどれくらいあるのでしょうか。また顔の中でも隠しにくい部位なだけに、腫れなどの術後の状態も気になります。
「施術部位によって異なりますが、アイラインや唇へのアートメイクと比べ、眉への施術は痛みが少ないとされています。また施術前に麻酔クリームなどを使用するため、患者さまからは“チクチクとした我慢できるくらいの痛み”とのお声が多いですよ。
もちろん個人差はありますが、眉へのアートメイクの場合、術後の腫れは少ないでしょう。ただ皮膚に極微細な穴をつくる施術のため、3〜5日ほどカサブタとなり、一時的に眉が濃く見えます」
●アートメイクは失敗しない?
(※写真はイメージです)
2〜3年は消えないアートメイク。失敗されてしまった場合や施術での感染症のリスクなどが気になるところ。
「以前はエステサロンなどで、医療知識のないスタッフによりアートメイクが多く行われていました。また稚拙な技術により、不自然な仕上がりになってしまったり、器具の使いまわしなどによる感染症が問題視されたのです。そのため現在、アートメイクは医療行為とされ、医療従事者のみが施術を行うことができます。使用する器具はすべて使い捨てなど、感染症対策もしっかりされていますのでご安心ください」
また、現在はベタっとした不自然な眉ではなく、自然な仕上がりにすることも可能に。
眉アートメイクの施術前【上】、施術後【下】(写真提供・ジェネラルクリニック)
「技術は格段に上がり1本1本毛並みを描くなど、まるで本物の眉毛のような仕上がりも可能です。アートメイクには手作業による手彫り施術と、専用マシンによる施術がありますが、この2つを組み合わせることで、より自然な眉アートメイクを施すこともできます。
また、眉毛を抜いてしまってもう生えてこない、という場合にもおすすめです。“毛並みストローク”という方法で施術を行うことで自然な眉を再現できますよ。もちろん術式はクリニックによって異なるので、事前に調べてみてくださいね」
●眉アートメイク完成に必要な施術回数とカウンセリングについて
アートメイク施術中の様子(写真提供・ジェネラルクリニック)
眉のアートメイクをするにあたっては「カウンセリングをしっかり受けることが大切」と、小川先生。
「アートメイクは施術者とのデザインのすり合わせがとても重要です。言葉で説明するよりも理想とする眉の形がわかるタレントさんなどの写真を見せていただくと、施術者もイメージをつかみやすいでしょう。もちろん、一人ひとりの骨格やフェイスラインに最も適した眉の形などもアドバイスされるので、カウンセリングはしっかり受けてください」
施術自体も2〜3回行い、自然な形に仕上げていくのだそう。
「アートメイクは一度の施術で完全に色素が定着することはありません。眉だけでなく、アイライン、唇への施術も、3〜4週間ほどあけたうえで2〜3回施術が必要とされています。ちなみに最近はマスク生活の影響で、唇へのアートメイクを希望する患者さまも増えていますよ」
金額はクリニックによりますが、1回5万円からが相場のようです。
眉アートメイク最大のメリットは「洗顔しても落ちない」「メイクの時短」。これから暑くなる時季はとくにメイク崩れを気にせず、スポーツや温泉などを思いきり楽しむことができます。また施術者からプロの眉メイクアドバイスを受けることで、新しい自身の魅力を発見できるかもしれませんね。
<取材・文/城戸 香>
●教えてくれた人
【小川奈津希先生】
ジェネラルクリニック
院長。形成外科からスタートし、産科・婦人科・不妊治療・美容医療・予防医学などを専門とする。多様化する医療ニーズにきめ細かく対応し、信頼のおける診療を提供。