ホームでブンデス2部2位のグロイター・フュルトを相手に勝利を収めた、FCザンクトパウリのティモ・シュルツ監督。これからは3位ホルスタイン・キールとの上位連戦を迎えることになるのだが、それでも後半戦だけでの順位表ではブンデス2部首位の自信を胸に臨む。

 確かに数字上ではまだ、ブンデス1部昇格への可能性は残されているとはいえ、前々節でのフォルトゥナ・デュッセルドルフ戦での敗戦により、ほぼその夢は断たれてしまった。つまり残り3試合では、ザンクトパウリにとって本質的には何かをかけた試合というわけではない。

 だがその一方でクリストファー・ブフトマンと共に、今シーズン初出場を視野に入れる宮市亮にとっては、ザンクトパウリとの契約が今季いっぱいで満了を迎える点からも、非常に貴重な出場機会という意味合いをもつ。シュルツ監督は「2人ともすでにメンバー候補だと思っている」とコメント、ただ「これがキール戦になるか」は今後見極めていく考えを強調した。

 なおザンクトパウリは明日の金曜夕方よりキールとのアウェイ戦へと臨み、それから5月16日の午後に原口元気、室屋成が所属するハノーファー96とホーム戦。最終節は5月23日のヤーン・レーゲンスブルクとのアウェイ戦によって、文字通り浮き沈みの激しかったシーズンに幕を下ろすことになる。