新学期の前に捨てるものリスト。思い出のノートやランドセルも処分を
もうすぐ春休み。お子さんがいるご家庭では、学校から持ち帰ってきたたくさんの学用品の整理収納に困っているのではないでしょうか。
整理収納に詳しいブロガーのフネさんに、お子さん3人の学用品の片づけの経験から見えてきたコツを教えていただきました。
子ども部屋はものがいっぱいです!
もうすぐ4月。わくわくする新しい年度に向けて、学用品や思い出の品を整理収納してすっきり暮らしませんか?
子どもが3人いる私はこの時期、何度も失敗を繰り返してきました。
今回は私の経験をもとに、お子さんをお持ちの方が陥りがちな年度末片づけの失敗あるあると、そうならない考え方をお伝えしようと思います。
年度末といえば卒業や入学、そして多いのが進級。
そこで出てくるのが、今まで使っていた学校用品の更新です。つまり、
・教科書
・副読本や参考書
・ノート
をどうするか問題。
「教科書、全部捨てちゃっていいの?」
子どもに聞きつつも、捨てるのはなんだか不安なもの。
でも断言します。
捨てちゃっていいです。全然使いませんでした。復習なんてしません。
もし、のちのち「あれってどうだっけ?」と知りたくなったら今はインターネットがあります。図書館もあります。先生に聞けば喜んで教えてくれるだけでなく、印象も上がります。
なにより、そんなに知識を追い求めるお子さんなら放っておいても心配ありません。
わが家ではまったく、まったくありませんでした!
ただ、なかには道徳のように複数年使う教科書もあります。そういう教科書については必ず懇談会やお手紙で注意喚起されます。
「手紙を子どもが出してくれない」
この場合は困りますね。懇談会も今は少なかったり仕事で欠席したりもあるでしょう。
ここで活躍するのが親ネットワークですが、そういったつき合いが面倒な方は、担任の先生に連絡帳などで確認しましょう。一番確実です。
なかには随分高かった本もありました
学校で使う副読本や地図帳、理科図鑑など、ずっと使うものは取っておきましょう。これも学校から指示があります。
また、子どもが「これは置いておきたい」といえば取っておくべきです。しまいこまず、すぐに手に取れる机の近くに置きましょう。
小学校から中学校にあがっても、今までのものの方が使いやすいというなら、残しましょう。
ただ、さっきも言ったように授業で使わないものを「積極的に見よう」という子は少ないし、そういった子はより詳しく載っているものを喜びますから、新学年用でいいと思います。
かさばるノートやプリント類。わが家の子どもたちは、本当にバッサリと捨てていました。
私はついつい「え、また見るんちゃうん…」と言ってテキストとともに科目別に残しましたが、まったく見ることはなかったです。
昔と違い、今はプリント学習も多いですね。板書に時間をかけるより先生の話を聞くのが大事なのでしょう。そのプリントさえ見ませんでした。
次々に新しいことを学ぶ子どもたち、テストに出るのはその学期に習ったことだけです。
思い出のために少量取っておくのはいいかと思いますが、残りは有効活用。
使いかけのノートで残ったページが多ければ再利用、少なければ計算用紙・メモ用紙にしましょう。
親は復習を期待して、残しておきたくなる教科書類。
でも子どもは、新しい学習に向かっています。
見返すほど勉強が好きなら逆に捨てても問題ないし、放っておいても賢くなります。
「この子心配だわ」と思うなら、過去の勉強より今勉強していることを見てあげるのが重要だと感じました。
卒業するまでに学校ではたくさんの用品を購入します。地域によっても違うと思いますが、どれも学校でしか使わないものです。
・ランドセル
・リコーダー
・算数セット
・給食着
・裁縫セット
・絵具セット
・書道セット
一番捨てにくいのがこのような「まだまだ使えるもの」です。
破れたりボロボロになっておらず、また手に入れようとするとお金がかかるものを手放すのは、もったいないと感じるのではないでしょうか。
卒業したら絶対使わないのがこのランドセル。
でも買うときは高かったですよね。一年生のときはランドセルが大きくてかわいかったなぁ…なんて思い出も。
わかります。でも絶対使わないんです。でも捨てられず、私は3人とも残してしまいました、子ども部屋のベッドの下に、ビニールに包んで何年も。
そして何年後に言われました。
「ねぇこれ、捨てていい? 邪魔なんだけど」
「…」
さぁ、あなたは何年かさばるランドセルに場所を与えますか?
自分の気がすむまで置いておくのもひとつ。
たくさん写真を撮って、思いきって処分するのもひとつです。
捨てるのに抵抗があるなら、寄付という手もあります(送料を負担することがほとんどです)。
目に見えるとなんだかもったいなく、申し訳なくなることは私もあります。それはお世話になったものへの自然な感情だと思います。
捨てにくいものは見えないように新聞紙などに包んでからゴミ袋に入れて、玄関や外まで持っていくという方法もあります。
算数セットやリコーダーは兄弟がいるなら再利用できます。
もう下に兄弟がいないのなら、処分しましょう。リコーダーはメルカリに出すこともできますが、コロナ禍で口をつけたものが売れるのか、難しいところ。売る手間と利益のバランスも考えましょう。
書道セットや裁縫道具・絵具セットは中学でも使いますので、残しましょう。
もう使わなくなれば、その時点で処分。
ただ、高校の選択授業で成績を取りやすい書道・美術を、という可能性もありますし、文化祭の準備で看板を担当するかもしれませんよ。
家庭科がなくなったあと、裁縫道具は糸切りバサミ・針・針山・裁ちばさみ・リッパー・糸があればボタンくらいつけられます。
今の裁縫道具はコンパクトなので、そのまま置いておくのもいいと思います。
中学でも給食があるなら使えますが、サイズが無理なのではないでしょうか。
汚れやすいものでもあるので、どうせ3年間使えないなら新しくしてもいいと思います。
私立などに給食がない学校に進学するなら処分しましょう。
使用済のテキスト・ノートがいっぱい!
3人の子どもの入学・進学・卒業を何度も繰り返した私の結論は、「どれもほぼ使わなかった」です。
よく片づけで言われることで「いつか使うは絶対使わない」という文句がありますが、子どもの勉強に関してはまさに使わない!
新しい情報と資料がどんどん更新されていくのです。
わが家は今年も入学がありますが、娘はお世話になったテキストもプリントもとっとと処分しています。私はもう以前のように「まだ使うのではないか」と口を出しません。
みなさんも、新学期は過去のものを並べるより、未来のもののためにスペースをあけましょう。
●教えてくれた人
非協力的な家族の中でスッキリシンプルな暮らしを模索する3児の母。家を無印良品のお店のようにすべく、無印情報&自分の時間を作る術&モノが多くてもスッキリ見せる技をブログ「無印良品大好きフネの悩めるシンプル生活
」にて紹介しています
整理収納に詳しいブロガーのフネさんに、お子さん3人の学用品の片づけの経験から見えてきたコツを教えていただきました。
子どもが勉強した証のノートやプリント、かわいかったランドセル…。置いておいても無意味でした
子ども部屋はものがいっぱいです!
子どもが3人いる私はこの時期、何度も失敗を繰り返してきました。
今回は私の経験をもとに、お子さんをお持ちの方が陥りがちな年度末片づけの失敗あるあると、そうならない考え方をお伝えしようと思います。
【1】学期末の片づけでやりがちな失敗
年度末といえば卒業や入学、そして多いのが進級。
そこで出てくるのが、今まで使っていた学校用品の更新です。つまり、
・教科書
・副読本や参考書
・ノート
をどうするか問題。
●教科書を残す?捨てる?
「教科書、全部捨てちゃっていいの?」
子どもに聞きつつも、捨てるのはなんだか不安なもの。
でも断言します。
捨てちゃっていいです。全然使いませんでした。復習なんてしません。
もし、のちのち「あれってどうだっけ?」と知りたくなったら今はインターネットがあります。図書館もあります。先生に聞けば喜んで教えてくれるだけでなく、印象も上がります。
なにより、そんなに知識を追い求めるお子さんなら放っておいても心配ありません。
わが家ではまったく、まったくありませんでした!
ただ、なかには道徳のように複数年使う教科書もあります。そういう教科書については必ず懇談会やお手紙で注意喚起されます。
「手紙を子どもが出してくれない」
この場合は困りますね。懇談会も今は少なかったり仕事で欠席したりもあるでしょう。
ここで活躍するのが親ネットワークですが、そういったつき合いが面倒な方は、担任の先生に連絡帳などで確認しましょう。一番確実です。
●地図帳や副読本、参考書を残す?捨てる?
なかには随分高かった本もありました
学校で使う副読本や地図帳、理科図鑑など、ずっと使うものは取っておきましょう。これも学校から指示があります。
また、子どもが「これは置いておきたい」といえば取っておくべきです。しまいこまず、すぐに手に取れる机の近くに置きましょう。
小学校から中学校にあがっても、今までのものの方が使いやすいというなら、残しましょう。
ただ、さっきも言ったように授業で使わないものを「積極的に見よう」という子は少ないし、そういった子はより詳しく載っているものを喜びますから、新学年用でいいと思います。
●ノート・プリントは残す?捨てる?
かさばるノートやプリント類。わが家の子どもたちは、本当にバッサリと捨てていました。
私はついつい「え、また見るんちゃうん…」と言ってテキストとともに科目別に残しましたが、まったく見ることはなかったです。
昔と違い、今はプリント学習も多いですね。板書に時間をかけるより先生の話を聞くのが大事なのでしょう。そのプリントさえ見ませんでした。
次々に新しいことを学ぶ子どもたち、テストに出るのはその学期に習ったことだけです。
思い出のために少量取っておくのはいいかと思いますが、残りは有効活用。
使いかけのノートで残ったページが多ければ再利用、少なければ計算用紙・メモ用紙にしましょう。
●結論:迷わず捨てるべし!
親は復習を期待して、残しておきたくなる教科書類。
でも子どもは、新しい学習に向かっています。
見返すほど勉強が好きなら逆に捨てても問題ないし、放っておいても賢くなります。
「この子心配だわ」と思うなら、過去の勉強より今勉強していることを見てあげるのが重要だと感じました。
【2】卒業でランドセル・学用品はどうする?
卒業するまでに学校ではたくさんの用品を購入します。地域によっても違うと思いますが、どれも学校でしか使わないものです。
・ランドセル
・リコーダー
・算数セット
・給食着
・裁縫セット
・絵具セット
・書道セット
一番捨てにくいのがこのような「まだまだ使えるもの」です。
破れたりボロボロになっておらず、また手に入れようとするとお金がかかるものを手放すのは、もったいないと感じるのではないでしょうか。
●ランドセル
卒業したら絶対使わないのがこのランドセル。
でも買うときは高かったですよね。一年生のときはランドセルが大きくてかわいかったなぁ…なんて思い出も。
わかります。でも絶対使わないんです。でも捨てられず、私は3人とも残してしまいました、子ども部屋のベッドの下に、ビニールに包んで何年も。
そして何年後に言われました。
「ねぇこれ、捨てていい? 邪魔なんだけど」
「…」
さぁ、あなたは何年かさばるランドセルに場所を与えますか?
自分の気がすむまで置いておくのもひとつ。
たくさん写真を撮って、思いきって処分するのもひとつです。
捨てるのに抵抗があるなら、寄付という手もあります(送料を負担することがほとんどです)。
目に見えるとなんだかもったいなく、申し訳なくなることは私もあります。それはお世話になったものへの自然な感情だと思います。
捨てにくいものは見えないように新聞紙などに包んでからゴミ袋に入れて、玄関や外まで持っていくという方法もあります。
●小学校でしか使わないもの
算数セットやリコーダーは兄弟がいるなら再利用できます。
もう下に兄弟がいないのなら、処分しましょう。リコーダーはメルカリに出すこともできますが、コロナ禍で口をつけたものが売れるのか、難しいところ。売る手間と利益のバランスも考えましょう。
●中学でも使うもの
書道セットや裁縫道具・絵具セットは中学でも使いますので、残しましょう。
もう使わなくなれば、その時点で処分。
ただ、高校の選択授業で成績を取りやすい書道・美術を、という可能性もありますし、文化祭の準備で看板を担当するかもしれませんよ。
家庭科がなくなったあと、裁縫道具は糸切りバサミ・針・針山・裁ちばさみ・リッパー・糸があればボタンくらいつけられます。
今の裁縫道具はコンパクトなので、そのまま置いておくのもいいと思います。
●給食着
中学でも給食があるなら使えますが、サイズが無理なのではないでしょうか。
汚れやすいものでもあるので、どうせ3年間使えないなら新しくしてもいいと思います。
私立などに給食がない学校に進学するなら処分しましょう。
子どもの思い出の品に、本当に必要なものはそんなにない!
使用済のテキスト・ノートがいっぱい!
3人の子どもの入学・進学・卒業を何度も繰り返した私の結論は、「どれもほぼ使わなかった」です。
よく片づけで言われることで「いつか使うは絶対使わない」という文句がありますが、子どもの勉強に関してはまさに使わない!
新しい情報と資料がどんどん更新されていくのです。
わが家は今年も入学がありますが、娘はお世話になったテキストもプリントもとっとと処分しています。私はもう以前のように「まだ使うのではないか」と口を出しません。
みなさんも、新学期は過去のものを並べるより、未来のもののためにスペースをあけましょう。
●教えてくれた人
【非ミニマリスト フネさん】
非協力的な家族の中でスッキリシンプルな暮らしを模索する3児の母。家を無印良品のお店のようにすべく、無印情報&自分の時間を作る術&モノが多くてもスッキリ見せる技をブログ「無印良品大好きフネの悩めるシンプル生活
」にて紹介しています