自粛生活により外食を控えざるをえない昨今。とはいえ、1日3食自炊も正直大変…。そんな方は外食やデリバリーなどに頼る日もあるでしょう。これに関して、節約アドバイザーの丸山晴美さんは「食費節約はもちろん大切なのでそんな日があってもOK! でもどうせ利用するならぜひおトクに活用してみませんか?」と提案してくれました。


へとへとなときはたまには活用しましょう。でもどうせならおトクさも…!(※写真はイメージです)

へとへとな日は上手に外食やデリバリーに頼りたい!FPが教えるおトクな活用術



自粛生活が続いて1年になり、ワクチン接種が始まるなど昨年の今頃と比べると先が見えてきたようにも思えますが、まだまだ油断ができない状況にあります。自粛生活中は外食も自粛が呼びかけられ、営業時間が短縮されたり、感染リスクを減らすために自炊が増えた方も多いかと思います。
私自身、自粛生活で仕事がリモート中心となり外出する機会が大きく減り、買い物へ行く回数が減り、ネットスーパーで月1〜2回程度。日用品も含めて、5000〜8000円分まとめ買いをする生活になりました。極力買い物へ行かず、家にある乾物や乾麺、缶詰も使うようになったため、月の食費の予算がじつは余るようになったのです。

とはいえ食費節約は、家計のやりくりの中でするのが大切な反面、毎日毎日献立を考えるのはストレスに感じるものです。毎月の食費の範囲内であれば、外食やテイクアウト、デリバリーなど上手に使って、息抜きであったり、忙しいときに活用するのもいいでしょう。

●外食やデリバリーはどうせならおトクに利用しよう



私の場合は在宅での仕事がメインになり、自炊をメインにしてやりくりをしているとどうしても食事がマンネリ化しやすく、家にいる時間が長くなることで、気分転換のタイミングが減り、外食やテイクアウトなどを利用する機会が増えてきています。

外食やテイクアウト、デリバリーをおトクに利用するには、キャンペーンやクーポン、ポイントを活用するとよいでしょう。キャンペーンやクーポン情報をゲットするには、そのお店の公式LINEにお友達登録をしたり、専用アプリがあれば専用アプリを入れてクーポンを見るとよいでしょう。メルマガ会員になっても同様の情報をもらえます。

出前アプリは、出前館やウーバーイーツといったいろいろなお店の中から注文できるアプリと、そのお店の商品のみ注文ができるアプリとに分かれます。よく利用するお店があれば、お店のみのアプリをいれておいてもいですね。利用するときに、どちらのアプリがおトクなキャンペーンやクーポンがあるのかを比較してから注文してもいいでしょう。また、最低注文料金や配送料などそのアプリによっても異なるので、条件や配送料などにも注意をするとよいと思います。


例えば出前館の公式LINEでお友達登録をすると、お知らせが届き、クーポンなどのおトクな情報がいち早く届きます。アプリを入れると、初回キャンペーンで割引クーポンがもらえることがあるので、いくつかの出前アプリを使い分けてもいいでしょう。

●公式アプリのクーポンも見逃せない!



公式アプリのクーポンはすぐに利用できるので、お気に入りのお店のアプリは入れておくことをおすすめします。


こちらはマクドナルドとケンタッキー・フライド・チキンの公式アプリのものですが、クーポン番号を提示するだけで、割引価格になります。また、レジ前で慌てないためにも、アプリは定期的にアップデートしておきましょう。

●外食やテイクアウトは予約&おトクな支払い方法で



家族で外食をすると1万円があっという間に飛んでしまうことがありますよね。しかも食べ盛りのお子さんがいると、会計が心配になるほどです。そこでおすすめなのがポイント払いです。例えば、マクドナルドなどでは楽天ポイントで支払うことができますので、ポイ活をして貯めた楽天ポイントをマクドナルドの支払いに使えば、家計への負担が減ります。

ほかにも、ホットペッパーグルメで予約時に、リクルートポイントをあらかじめ入力しておくと、会計時にポイント分が引かれた金額が請求されます。
そしてまた、所定の支払い方法で払うことでおトクになることがあります。


QRコード決済のPayPayでは、所定のお店でPayPay残高払いをすると、最大20%戻ってくるキャンペーンを実施しています。マクドナルドの場合、モバイルオーダーかつ、ヤフーカードでチャージされたPayPay残高払いで支払った場合に1000円を上限に付与されるなど若干条件が厳しいものがありますが、こうした○○Pay払いを飲食店やコンビニでの支払うと、還元されるキャンペーンはよくされているので、ご自身が利用しているPay払いのキャンペーン情報も併せてチェックしておきましょう。

●節約アドバイザーがおすすめする飲食店の冷凍ギョーザ



冷凍餃子のクオリティが上がって、手軽においしいギョーザを食べることができるようになりました。個人的によく利用するのが、飲食店の冷凍ギョーザをテイクアウトして、家で焼いて食べること。コスパがよくておすすめです。冷凍庫でストックしておけるので便利です。

【冷凍ギョーザを提供している主な飲食店】

・バーミヤン
お持ち帰り冷凍生餃子 40個入り 799円(税抜)

・日高屋
冷凍業務用生餃子 30個入り 600円(税込)

・幸楽苑
冷凍餃子 30個入り 630円(税込)

●おトクなのは外食より断然デリバリーやテイクアウト



コスパ的には外食よりも、デリバリーやテイクアウトがおすすめです。その理由は、外食の消費税率は10%ですが、デリバリーやテイクアウトは軽減税率の8%だから。もちろん、それだけではありません。外食ですと飲み物やお通し代やサービス料などがかかりますが、デリバリーやテイクアウトですと、そういったお金がかからないので、割安になります。


また、テイクアウト専門店ではさまざなまイベントやキャンペーンなどをしており、例えばオリジン弁当が期間限定で提供している「肉の城壁
」(2日前までに要予約)は見た目にもボリューム満点な肉好き家族には大歓喜のお弁当が買えます(肉のおかずの下にごはんが入っています)。これならおうちでもパーティー感覚で盛り上れますね。ちなみに総重量5キロ、12000キロカロリーで値段も税抜6290円です。


とはいえ、すごい量なので2人暮らしのわが家では一度に食べきれず、ジップロックに入れて冷蔵庫保管しています。肉の下に白米が仕込まれていますが、白米も食べきれていないので、小分けして冷蔵してました。フライは後日カツ丼にしたり、しばらく何食分かは楽しめるので、コスパはよいと思います。

疲れたときや忙しいときやイベント的に盛り上がりたいときなど、食費の予算とそのときの気分によって、上手に使い分けながらもおトクに利用してみて、コロナ禍を楽しみながら乗りきりましょう。

●教えてくれた人
【丸山晴美さん】



節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。著書に『50代から知っておきたい! 年金生活の不安、解消します
』(共著、幻冬舎刊)などがある。新しい家計簿『節約家計ノート2021
』(東京新聞刊)、『シングルママのお金に困らない本
』(徳間書店)も発売中