3月18日、日本サッカー協会は25日の韓国戦、30日のモンゴル戦に向けた日本代表を発表した。23人のメンバーの中には8人の初選出選手が含まれるなど変化を感じさせたが、好調な三笘薫や田中碧の川崎フロンターレ勢は選ばれなかった。

森保一監督は日本代表、そして19日に発表されるU-24日本代表について次のように考えて選手を分けたと述べた。

「『1チーム2カテゴリー」でラージグループを編成している中でこの試合に臨むことを考えています。A代表はこの状況下でベストのチームを作りました。U-24では東京世代のU-24の選手はアルゼンチン戦に回ってもらい、勝利を目指して戦ってもらい、いい経験を積んで個々のレベルアップにつなげてもらいたいと思っています」

だが一方で冨安健洋も東京五輪世代だが日本代表に選ばれている。

「冨安はずっとコアなメンバーとしてスタメンで出られるだけの代表でのプレーを見せてくれている。所属チームでもそういうプレーを見せているのでA代表ということで選びました」

「(東京五輪世代は)絶対的にスタメンであるということでなければ、世界的強豪のアルゼンチン戦に回ってもらい、そこで素晴らしい相手とプレーする時間が長いほうが個の成長に繋がると思いますし、五輪に向けての強化にもなりますし、その先のA代表の強化にもなると思っています」

つまり冨安以外の東京五輪世代の選手、三笘も田中もまだ日本代表の中では「絶対的スタメン」には当たらないという森保監督の判断があったということだ。この厳しい判断を覆す選手は東京五輪世代から出てくるのか。日本代表戦とともにU-24日本代表の試合も選手の意地が見えてきそうだ。

【取材:森雅史/日本蹴球合同会社】