「〇〇くーーん!」「こっち見てーーー!」

手作りのうちわにアイドルやアーティストなど「推し」の名前を書いたり、メッセージを貼り付けたりして応援する――ライブ会場でよく目にする光景だ。

推しを応援するために、手作りのうちわを掲げながら曲に合わせて動かす様子からは、ファンとしての大きな「愛」が伝わってくる。

そして今、ツイッターでは一味違う「推しうちわ」が話題になっている。


遠くからでも見えそう(写真はふみ 2mさん提供。編集部でトリミング)

これは、ツイッターユーザーのふみ 2mさん(@31w72764623)が2021年3月3日に投稿した写真だ。

大きな黒いうちわは、一見、ライブ会場でよく目にするもの。ただ、ポップな字体で書かれているメッセージは「ゲップして♥」。アイドルに贈る言葉とは思えない......。

そして写真とともに、「息子好きすぎて推しうちわ作ってる」という一文が投稿されている。

このうちわは一体?

12日、Jタウンネット編集部は投稿者のふみ 2mさんに詳細を聞いた。

写真撮影でも活躍?

ふみ 2mさんによると、これは昨年12月21日に誕生した息子さんのために、初めて手作りした「推しうちわ」。

「息子がゲップをなかなかしなくてよく困ってます」

とのこと。

赤ちゃんは、母乳やミルクを飲むときにたくさんの空気を吸い込んでいる。その空気をゲップとして外に出す必要があるが、小さいときはまだ自分で上手にゲップできず、飲んだものを戻してしまう場合がある。

それを防ぐために、大人が促して、ゲップさせてあげなければならない。

この「推しうちわ」には、幼い息子さんを心配する母の愛が込められていたというわけだ。

活用シーンを尋ねると、

「まだ使ったことはありませんが写真撮影などで使おうと思っています」

と、答えてくれた。

将来、大きくなって写真を見返したとき、息子さんがどんな反応をするか楽しみだ。

今回の投稿には、幼い子供がいる親たちからの

「分かる。握手したい」
「やばい!今日作りたくなった!」

といった共感の声や、同じことをしたことがある、という人からのコメントが寄せられていた。

こういった反響についてふみ 2mさんは、

「子育てをしている人たちにとって『ゲップをしてほしいのになかなか出ない』というのがあるあるなんだな、と思いました。みんな頑張ってるからこれからも育児を頑張ろうと思いました」

と、コメントしている。

アイドルやアニメキャラなど遠い世界の「推し」だけでなく、身近にいる大切な人への愛をこめたうちわも素敵かもしれない。

私も愛犬に、「うんちはトイレでして♥」うちわを作ろうかな。