映画『ファーストラヴ』が初日を迎えた北川景子

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 北川景子が11日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われた映画『ファーストラヴ』初日舞台あいさつに出席。作品名にちなんで、最近感じた“愛”について問われた北川は、本作で共演し、この日も一緒に登壇した木村佳乃の優しい愛に涙したことを明かした。舞台あいさつには、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介、板尾創路、堤幸彦監督も出席した。

 本作は、第159回直木賞を受賞した島本理生のサスペンスミステリーを、映画『明日の記憶』などの堤幸彦監督が映画化。公認心理師・真壁由紀(北川)が、アナウンサー志望の女子大生・聖山環菜(芳根)が起こした父親殺害事件の真相を追う中で、犯人の闇とともに自身の過去と向き合う姿を描く。

 コロナ禍であるにもかかわらず、劇場に足を運んでくれた観客に向けて北川は「久しぶりにお客さまの前で舞台あいさつをすることができて嬉しいです」と笑顔を見せると「皆さんで宣伝活動をしてきた作品を、ようやく届けることができました」としみじみ。

 北川の言葉通り、精力的に映画の宣伝活動を行ってきた『ファーストラヴ』チーム。その都度、北川は「愛を感じながら過ごしていました」と述べると、特に木村からもらった電話に感極まって涙してしまったという。北川は「プライベートでも佳乃さんと連絡を取らせていただいているのですが、ある日『景子ちゃん大丈夫?』とお電話をいただいて……」と明かすと、木村の優しさが溢れる声と言葉に「泣きそうになってしまったんです……というか泣いてしまいました」と照れ笑い。

 そんな北川の発言に、木村は「内緒にしていたのに。恥ずかしい」とテンションが上がると「まだお子さんが小さくて大変なんだろうなと思って……差し出がましいことをしてしまいました。汗かいちゃいましたよ」と出産したばかりの北川を慮った行動が公になったことに照れくさそうにした。

 多くの人に支えられながらの撮影、そして宣伝活動。北川は「プロモーション活動中は、『こんなところを観てください』と細かく見どころなどを話してきましたが、今日映画は公開され、皆さんのもとに届きました」と述べると「ここからは、皆さんが好きなように、感じたいように作品を受けとっていただければ」と晴れ晴れとした表情を浮かべる。

 続けて北川は「届かなかった愛、受け取れるはずだったのに受け取れなかった愛……いろいろな愛の物語が展開します。わたしはスタッフ、キャストの方々からたくさんの愛を感じながら作品を作ることができたことに感謝します」と深々と頭を下げていた。(磯部正和)